武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

鳩が狸になった日。   野獣死すべし。

2010年01月22日 | 人間の欲望

★昨日の衆院予算委員会、午後の劇場。
まず、居並ぶ鳩山内閣の面々を見た。総理の秘書2人が起訴され、実力幹事長の身内3人が逮捕された党の大臣たち。失礼ながら、皆バカ面に見えてきた。
さて対する自民党、槍の一番手、谷垣総裁。言わずと知れた自民党の親分だが頼りない。戦闘指揮官というより、町役場の戸籍課長。
最初は何か弱々しく、ピンクのスカートでもはいて来たのかと思って見ていたが、「あの〜、え〜と」が多すぎる。鳩山の母からの贈与12億6千万円に関する追求でも新聞以上の内容はなかった。聞くべきは、「7億円以上といわれる使途不明金の行方」あるいは鳩山が認めた12億6千万円の贈与と、支払った5億7千万円の贈与税の計算が合わないこと」、つまり時効にかかった分に対する質問、それは脱税の成功を意味する。だから自民党席から、「俺が代わって質問してやる」と身内から野次が飛ばされた。
ただ、官房長官の平野博文と天皇問題の憲法定義と、意味解釈についての応酬が始まったら、谷垣の鋭さが炸裂した。対して平野はシドロモドロに陥り、まともに受け答えが出来ない、最後は「後日、まとめてお答えします」と平野が答弁したのは、谷垣の圧勝であった。
谷垣は、前もって質問内容を連絡していたが、と皮肉ったが、平野は天皇の公的行為についての定義と内閣との関係を述べることが出来なかった。
そして谷垣は、「それなら、私が答えてあげます」と述べ、憲法解釈を示したところ、平野は、「おっしゃる通りです」と答えたので、自民党席は拍手喝采。
さらに谷垣は、「私の解釈は、必ずしも憲法の定説ではないかも知れないので、法制局長官がここにいれば良かったが、民主党は法制局長官を出席させないので、困ったものだ」と民主党を批判した。
谷垣は、赤門卒、弁護士。さすが法理論の弁舌は切れる。しかし、この人、野戦指揮官ではなく、町役場の役人でもやっていたら、適任だったろう。
次に谷垣、民主党大会は大政翼賛会のようであったと鳩山を批判すると、鳩山は妙に反応して、谷垣に対して「失礼だ」と抗議したのは面白かった。
また、中国との天皇謁見問題について、外務大臣の岡田の答弁では、天皇謁見の申請マニュアルは、外務省が宮内庁に謁見要請を出すのだという。そしてその答弁の最中に、岡田大臣が「会談」という言葉ではなく「謁見」という用語を使ったのは正しい使い方だ。

★柴山昌彦。
谷垣の二番手。自民党の若手ホープ。最初はゆっくりと鳩山を追及していたが、次第に鋭く切り込んだ。脱税の時効は5年、但し虚偽による脱税隠蔽は7年だと国税局から回答を引き出し、鳩山の5年分は徴収したが、2年分は時効にかかり徴収しなかったと国税が回答した。だから本ページが指摘したように12億6千万円の贈与を母親から貰っていたにも関わらず、5億7千万円しか払わなかったのは,時効にかかっていた分なのだ。つまり鳩山は脱税に成功した。本来なら、12億6千万円の贈与税は控除を引いても、6億2千数百万円になる。
これに関連して、柴山は原口総務大臣に尋ねた、「鳩山総理サイドから控除証明書は返還されたのか」。原口の答弁は、「返還されたという報告はない」。

国が発行した税の控除証明書を鳩山は返還せず、闇に葬ろうとしている。偽計を用いて税の控除証明書を受領したが、それが嘘であったことがばれ、返還命令を受けても返却しない総理が日本に存在する。
最後に、柴山は小沢一郎も追及し、小沢のやったことは斡旋利得と脱税にならないのかと、鳩山内閣を攻め立てた。柴山は赤門卒、弁護士。世襲でないせいか、鋭い。

★次に、小里泰弘。
見慣れぬ顔だった。しかし名前は覚えがある。思い出した。加藤紘一の側近であった小里さんの息子。つまり2世の鹿児島選出、自民党代議士。
この人、鳩山、小沢問題を追及したが、緩いというか甘い。小里の質問を聴いていた鳩山内閣の面々は顔に薄ら笑いを浮かべていた。
小里さん、市会議員なら立派だろうな、という感じはあったが、世襲のお坊ちゃま議員丸出しで、自民党が凋落したのも、こういう人材に原因がある。
ここは、後藤田正純とか河野太郎だろう。あるいは加藤紘一、鳩山との因縁のガチンコ勝負もあった。しかし加藤もお坊ちゃまだから、そういう勝負を避けたのだろう。
だから加藤は政治音痴といわれる。あるいは棚橋泰文という手もあるが、棚橋はなぜか自民党内で浮いている。赤門卒、官僚出身でありながら「非自民」の切れ者だから、足を引っ張られる。いつまでも自民党にいても仕方があるまい。

★総体的に、昨日の予算委員会は隔靴掻痒であった。鳩山内閣の面々はふてぶてしさだけが目立ち、真摯な態度が見られない。権力を握った今、かつて自民党政治の腐敗と金権を非難した姿はない。ある意味、自民党よりひどい感じがする。それは恐らく、民主党内での批判が湧き起こらないからだ。
まるで、素っ裸でいる王様と女王様を家臣が見ても、王と女王の怒りに触れるのを恐れ、誰も注意しないような裸の王様の絵本のようだ。

一方、自民党の追及の甘さは、言葉使いに表れる。「脱税はなされておりませんでしたか」「不正なことはございませんか」「そのように質問させていただきます」。
お坊ちゃまの一つ覚えのように、バカ丁寧な言葉を連発する自民党。「ございますか」ではなく「ですか」、「させていただく」ではなく「いたします」を使うべきだ。セレブマダムの午後の紅茶ではあるまいに笑止千万。

★フィギュア・スケートの鬼畜。
ついにフィギュア・スケートのヘッドコーチ酒井康資(やすじ)(58)が21日、少女強姦で、名古屋地裁で懲役7年の判決を受けた。逮捕された当時、見た目には50歳代の紳士然とした男だったが、その内面は獣欲をみなぎらせた鬼畜だったとは。
フィギュア・スケートコーチの毒牙にかかった少女。深夜、少女の部屋に忍び込み、馬乗りになり、そして酒井は30分に渡り欲望を満たしたという。
その時、酒井が少女に言い放った言葉は、「誰にも話をするな、喋ったらスケートをやめさせる」。
当時、少女は、その悪夢のフラッシュバックに苦しみ外に出られない状態に陥り、また食事も一日一回取るのがやっとで、食べても吐いてしまったという。
少女は母に訴えた、「もう私は汚されてしまった。死ぬまで彼を許さない」。
「日本フィギュアスケーティングインストラクター協会」の広報理事・酒井康資(名古屋市瑞穂区)が2008年4月10日真夜中、自宅に泊まらせた教え子の女子中学生(13歳)を強姦した。当初、酒井は母と子に土下座をして謝り、「妻と間違えた」と言い逃れをしたが、その後、弁護士を立て、全面否認に変わった。酒井は妻と一緒の寝室を真夜中に抜け出して犯行に及んでいた。
酒井は、4月10日の夜、女子中学生とその家族(母と妹)の計3人を自宅に泊めた。 実は、母と妹にもスケートのコーチをやっていた。酒井は市内の名古屋スポーツセンターでヘッドコーチをしていたが、事件後、入院し、「胃潰瘍」という理由で4月末に突然辞表を出した。酒井康資は、1967(昭和42)年、全日本フィギュアスケートジュニア選手権で金メダルを獲得したことがあり、オリンピック選手も養成していた。
さて、酒井は裁判が始まると、性的行為をしたことは認めたうえで、「合意によるもの」と無罪を主張していたという。許せぬこの鬼畜、懲役7年でも甘い。死ぬまで刑務所にぶちこんでおけ。少女の夢を台無しにした野獣、死すべし。
(ムラマサ、鋭く斬る)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする