★江田憲司。(みんなの党)
江田の鋭い舌鋒が菅内閣の居並ぶ大臣連中を前にして炸裂した。
日割法案について、菅を指し、「盗人猛々しい」と罵倒したのは胸のすく思いがした。菅直人は「盗人猛々しいとは何だ」と興奮して反論していたが、急所を突かれ、席に戻っても顔を膨らませていた。
なぜ「盗人猛々しい」という罵詈が江田の口から出たかと言えば、菅直人は(み党)が日割り法案を出したのを忘れていたのか知らないのか、だから菅は、「小さな党であっても法案を出せ」と高飛車に出た。
ところが江田から既に出していることを告げられ、「盗人〜」という、しっぺ返しが飛んだのだ。ここ2日間の論戦の中では、江田の切り込みはピカイチであった。それまで自民党の追及を聴いていたが、まるでアクビでも出そうな論戦だった。この江田憲司、異常に弁が切れる。急所への突きは極めて鋭い。
赤門卒、ハーバード官費留学、経産官僚、橋本総理秘書官、司法試験合格者とキャリアを並べれば、エリート中のエリートに見えるが、米国本土バックパック横断旅行、そして若くして退官後に、ハワイの田舎で無宿浪人という変り種の生き様を見れば、ヤワな人物ではない。男・憲司の登場か。
★江田の前の午前中は自民党の田村憲久と平沢勝栄。
田村憲久は民主党のマニフェスト違反を追及した。そして子供手当2万6千円を満額支給すれば5,4兆円かかることを指摘し、菅直人を責めた。田村の放った言葉は、「空きカン政策、カネがなくてスッカラ菅」と、面と向かって菅直人を挑発したが、菅直人は苦虫3匹状態。
★次に平沢勝栄。
金賢姫の国賓待遇と鳩山別荘宿泊をとがめた。
蜂谷真由美という日本人の名をかたり、日本の偽造旅券を使い、115人殺したテロリスト・金賢姫に対して事情聴取したのかと追求したが、中井の方が役者は一枚上でかわされた。
追求する材料はA級だが、平沢勝栄の喋りがヘタだから、民主党の大臣連中には薄ら笑いが広がった。国家公安委員長の中井は興奮するキャラだから、追求次第ではボロが出て来るのだが、料理の腕がヘタというか、アマチュア・クラスの平沢。
つまり自民党の人選は甘い。それだけ自民党には人がいなくなった。これなら小泉進次郎の方が千倍良かった。
但し、平沢は一本、まぐれでクリーンヒットを打った。それはかつて菅直人が、国歌「君が代」を歌う事を拒否したことがある、という追求だった。
これに異常反応した菅直人は、「そういうことを言われるなら、証拠を出せ」と、平沢に噛み付いた。ところが菅直人は、肝心の国旗国歌法案に反対票を国会で投じているのだから、証拠は明白。もはや総理としての資格はない。
他に有力政治家で国旗国歌法案に反対したのは、前原誠司、原口一博、枝野幸男、小沢鋭仁、海江田万里、赤松広隆、千葉景子ら。
★菅直人。
この人、意外にリーダーシップがない。
答弁のほとんどが、与野党協議で決めてもらいたい、というものだった。それなら総理は飾りで構わないということか。
本ページは菅直人にはアキレス腱が多いと述べたが、昨日の論戦では、国歌拒否事件がクローズアップされた。時の総理が、いかに過去の事であったにしても、国旗国歌法案に反対の票を投じたということは、日本そのものを否定したということだ。
菅直人のケツを蹴り上げ、日本から叩き出せ。
(ムラマサ、鋭く斬る)