武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

菅直人の夢のあと。 谷垣禎一の夏の蜻蛉。

2010年08月03日 | 人生の意味

★国会論戦。
昨日の朝、9時から始まった。一日聴いていたが、民主も自民も、お粗末君。
午前中は民主党の質疑だったが、まるで時間つぶし。
その中で、朝鮮人に参政権を与えることに反対する松原仁が仙谷に対し、外国人参政権問題の憲法解釈(憲法15条と93条)について質問したが、仙谷は「その通りです」と述べただけで、同意するのか反対するのか、どちらとも取れる答弁で、官房長官として不誠実を通り越して、けしからん。
さらに松原は日韓併合100年を迎え、8月15日に菅政権は韓国に「お詫び声明」を出す話があるが本当か、という問いに仙谷は、「慎重に検討中」を繰り返すのみで、役人答弁の不誠実さ。
そもそも、「お詫び声明」を出すかどうかなどと検討する必要もない。出す理由と意味は何もないどころか、声明を出せば韓国のゆすり、たかりに乗せられるだけ。松原仁も同じ民主党だから、それ以上、追及しなかったのは、歯がゆい。

★午後一番。
田中康雄が出た、ヤスオちゃんという呼び方が妥当だろうか。元長野知事。
英国の消費税システムを語る内容そのものは素晴らしいのだが、バカ丁寧な公卿言葉(そういうことでございますから、そのようになるのでございます)を多用するから理解するのに苦労する。しかも自身の中・高校時代の思い出話を披露されても意味不明。

★次に谷垣禎一。
相変わらず迫力がない。
その中で、マニフェスト違反について、菅直人は驚くべき発言をした、「マニフェストの70%は前に進んでいる」。
ここで羅列する必要もなく、民主党のマニフェストは詐欺と同義語になった。前に進んでいるどころか、逆噴射内閣だ。
次に消費税、増税に賛成する谷垣は長い時間を使って、菅直人に迫ったが、菅は言質を与えず逃げるばかり。この前は公約と公言したが、既に心は折れている。
そして石破茂。この人、目つきは怖いがお坊ちゃま。つまり追求が甘い。追及というより、訳知りの説教を垂れて終わった。
それに、文民統制の定義とか、英国の議会がどうとか、政治学の授業じゃあるまいし、自民も民主も情けない。それに両党は辺野古に米軍の新基地を作ることに賛成なのだから、どっちも駄目。辺野古に作るなら東京のお台場に作れ。

★谷垣と石破路線。
迫力がないと書いたが、良く解釈すれば、どうせ民主党政権ならば、他の総理より菅直人の方が御し易いと考えたのではないのか。つまり菅直人は消費税10%抱きつき、辺野古建設と自民党と政策が同じだ。つまり財務、外務、防衛の意向を代弁する谷垣・石破にとって都合が良い。さらに自民党にとって有利なのは、菅直人は既に死に体であること。菅に代わる新手の総理より、今やサンドバック状態に打ちのめされている菅の方が何をするにしても、自民党には都合が良い。

柴山昌彦。
自民党の若手ホープ、赤門出の弁護士。二枚目スター。
夜のテレビではどこも映さなかったが、キャミソール荒井と菅直人の秘書給与疑惑を追及していた。菅直人は頭に血が上ったように興奮していたが、脛に傷ある身のせいか。ついでに赤坂・韓国人ホステスとの総理・隠し子疑惑も追及すれば良かった。
あるいは口蹄疫の道休誠一郎議員の関与を糺せば迫力が出たのではないか。
そして特定郵便局長会の政治団体(郵政研)が、国民新党に多額の違法献金を行っていたことをすっぱ抜いた。答弁に立った原口は、「個別案件にはお答えしません」ということは、検察の出番ということか。
★柴山昌彦その2。
二言目には「私は弁護士です」と、のたまう枝野幸男とは違い、政治家として菅直人を追求した柴山だったが、逆に秘書給与流用疑惑の痛いところを突かれた菅直人は興奮して、「柴山さんは弁護士だが、私もそういう問題については私の弁護士に相談している」と言い出したのは、菅の狼狽を示していた。
そして柴山が最後に言い放ったことは、「国民新は参院選で1議席も取れなかった。そういう政党に民主党は振り回されている。菅政権は改革逆行内閣だ」と攻めた時に、予算委員会の空気が凍ったのは、まさに核心を突いたということだろう。
★総体的な論評。
委員会は夕方の5時前に終わった。1日論戦を聴いたが、攻める自民党の迫力不足が目立った。対する菅直人は苦虫を3匹ほど口の中に飼っているようで、顔付きが日毎に下卑てきたのは情けない。場合によっては9月14日の党首選は負ける可能性もある。鳩山グループが菅につくか、小沢に付くかで勝敗は決まる。
海江田を小沢がかつぐのか、それとも第三の操り人形か。この海江田は日本の国歌斉唱・国旗掲揚に反対しているから、どういうお里か知れるというもの。そういう輩が日本の総理になることは許されない。米国だったら、議員にすらなれない。
さて、昨日の論戦へ戻る、自民党にとって攻める材料は幾らでもあった。キャミソール荒井、千葉景子、金賢姫、仙谷の日韓基本条約無視発言、竹島、普天間、中国の日本領海油田開発、尖閣問題、ロシア問題、子供手当ての外国人支給問題、高校授業料の外国学校無料化問題、900兆円の大借金などなど山積だが、民主党を攻め切れない自民党というのは、何か弱みでも握られているのか。それとも単に能力不足なのか。

★普天間。
菅直人にはアキレス腱がたくさんあるが、その最大のものは普天間だ。一歩間違えれば、菅内閣は吹っ飛ぶ。しかし、自民党も民主党も辺野古に賛成するのは、どこの国の政党なのか、許し難い。鳩山由紀夫はろくでもない総理だったが、ただ一つの功績は、国民に普天間問題を知らしめ、覚醒させたことだ。我々は、沖縄の人々に土下座をして、謝罪しなければならぬ。
1945年、本土決戦と叫びながら、沖縄戦で米軍との死闘を押し付け、小中学生の少年兵部隊までもが突撃攻撃に玉砕し、女子学生・ひめゆり部隊の散華、それらを少しでも胸に思い起こせば、辺野古には絶対に基地は作らせない。

(ムラマサ、鋭く斬る)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする