★男の幸と不幸。
いかに馬術の名人でも、老いぼれ馬に乗ってはどうにもならぬ。
少々へたな乗り手でも、駿馬にまたがれば千里も駆ける。
桂や高杉と長州藩、西郷や大久保と薩摩藩は、いずれも名手と駿馬の関係。
果たして竜馬と土佐藩は、どうであったか。
長州と薩摩は古くからの名流であったが、土佐藩は山内家の新興移封であった。つまり竜馬の場合、徒歩で日本中を駈けずり回っていたようなもの。
男の幸、不幸は、駿馬にまたがるかどうかにある。
(司馬遼太郎)
★菅直人と小沢一郎。
権力闘争のための戦い。
権力はカネを生む道具のようなもの、そして男たちの戦いの本能が目覚める瞬間だ。
かつて小泉さんは、「今どきの権力闘争なんて甘い。敗れても生命までは取られない」と喝破したのは政局の達人だからだろう。
菅と小沢、どっちを応援する? まあ猿と狸の争いではないか。あるいは山賊同士の内輪もめ。こうなれば相手を叩きのめすか、尾羽枯らして逃げ散るか、どっちかだろう。勝てばカン軍、負ければスッカラカン。
★菅直人。
現役の総理だが、たった3ヶ月で足元から反乱が起きるようでは底が浅い。民主党というのは、ここ1年半で3回も党首選を行っている。鳩山対岡田、菅対樽床、菅対小沢、こういう政党を一言でいえば、泥舟と呼ぶ。
菅の本性はまるで韓国朝鮮の代理人であり、さらに米国の虎の尾を踏まぬように汲々としている。韓国に謝罪した菅談話なるものは明治以降の日本の近代史を否定し、日本と日本人を辱しめた、ろくでもない総理。
国旗国歌に反対し、国歌を歌わない菅直人。そして普天間と辺野古を鳩山の罪にかぶせ自身は口を拭い、マニフェスト詐欺を糺されると逆切れし、質問には真面目に答えず、口蹄疫の豚のように口から無意味な言葉を吐くだけの菅直人。
目をトロンとさせ、心ここにあらずの痴呆的表情は、何か深刻な心配事を抱えているのか。とても一国の宰相とは言いがたい。
しかし昨日(26日)、一年生議員から檄を受けて、頭から熱湯でもかけられたかのように吼え、「生命をかける」とか「1秒1秒を必死にやりぬく」とか叫んでいたが、やはり精神のバランスを欠いている。
★小沢一郎。
今さら、このガマについて何を述べたらいいのか。
本ページは小沢について、一冊の本になるほど批判してきた。
菅直人もそうだが、小沢も韓国朝鮮人に参政権を与えることに積極的だ。
昨年12月、韓国の李と通訳を入れずに、二人の差しで日韓利権と参政権を話してきた。この差しの話で、通訳を入れなかったということが重要なのだ。どっちの言葉で話をしたかって?それを言えば、野暮というもの。
小沢の出自を見ると面白いことが分かってくるが、問題は出自ではなく、日本の為にいかに生命を賭すことができるか、その日本愛の哲学を持っているのか、ということだ。
さてさて小沢一郎、昨年の12月、中国、韓国から帰った直後、テレビの前で天皇批判をぶち上げたのだから驚いた。そういう輩(やから)が日本の総理になるなど、太陽が西から昇るようなものだ。
★民主党の党員には韓国朝鮮人が多数いる。韓国民団の多くは民主党の党員になっている。その党員が民主党の党首、総理を決めるのだから、既に参政権は存在するようなもの。自民党も共産党も綱領には、党員は日本国籍者に限ると謳っているが、民主党には国籍規制はない。まるで韓国朝鮮の傀儡のようなものではないか。
しかもだ、民主党には政党の憲法である綱領がない。
★政界再編。
さあ、これで政界再編が起きるかどうか、その起爆剤は民主党の分裂であることは間違いないが、どの野合で政権を奪取できるか、そういう修羅場に突入するのではないか。小平のようにネズミを捕る猫は白でも黒でも構わないのだが。
一方、先の政権交代は平成維新ではなかったと見えてくる。
言ってみれば、戦国時代の三好三人衆と松永弾正ではなかったか。勢力を持って京の都を占領したが乱暴狼藉を働き、京の人からは忌み嫌われ、ついには将軍・足利義輝の暗殺や奈良の大仏殿を焼き討ちにした悪党たち。
民主党の三人衆(小沢、鳩山、菅)の姿とかぶってくるのだが。
★最後に。
日本は落ちるとこまで堕ちるしかないのではないか。
三好三人衆を京から追い払い、滅亡に至らしめたのは、誰であったか。
それは五つ葉木瓜の家紋を持つ織田信長であるが、日本は平成の戦国時代にあるということか。そして読者諸君が知りたいことは、菅と小沢の勝敗の帰趨であろうが、本ページの見立ては、菅の勝利。
まあ、どっちが勝っても目糞鼻糞、焦点は敗残の小沢一党がそのまま居座るのか、それともドクロ城へ遁走するのかということではあるが。
(ムラマサ、鋭く斬る)