JAL。
日航が大ピンチだ。米国のデルタとアメリカンと資本提携の話をしているが、最大で500億円の資金注入では、JALの翼は折れてしまう。 日航は年末までに2500億円の資金が必要だという。その為、昨日、日航の西松社長は青い顔をして、前原大臣に泣きついた。公的資金が必要だという。 しかし前原は「私を納得させられない。最後は総理の判断になる」 と少し距離を置いた。日航は100%民営化しているが、ナショナルフラッグとしての重要性はある。しかし、この西松社長の人相が悪いことでも分かるように、日航は長い間、トップ間の社内派閥抗争を繰り返してきた。高給取りを抱え、放漫経営を続けてきたのではないのか。 しかも日航には労働組合が8組合もあるのだ。
さて日航の社員は退職すると企業年金が貰えるが、それは月25万円、それに厚生年金月20万円を加えると月45万円の高い年金額を受け取る。その企業年金をカットしないと、我々の税金である公的資金を投入しても、企業年金に消えていくといわれる。それに対する対策案が西松社長から出されなかったと聞こえてくる。
一方、放漫経営について言えば、日本国内には現在97箇所の空港があるが、そのほとんどが赤字空港だ。 さらに来年2010年の3月には茨城空港が新規に立ち上がる。自民党と国交省官僚とゼネコンが、利権空港を次々に作った大借金が、どっと今、日航と国民に押し寄せている。 誰が茨城空港から飛行機に乗るのか聞いてみたい。赤字垂れ流し空港になることは必至だ。今年開港した静岡空港は1800億円の建設費用をかけたが、黒字化になるとは誰も思っていない無責任さ。ローカル空港の建設費用の相場は400億円といわれるが、この1800億円という建設費用のツケは静岡県民と国民が払うことになる。日航は国内の7空港から撤退することを既に決めた。そして国内29路線と海外21路線を廃止する。日航の国内搭乗率は約40%だから、空気を運んでいるようなものだ。 20人クラスの小型プロペラ機やビジネスジェット機を導入しない日本の航空行政は、頭がない人達だ。静岡空港も茨城空港も多くの人が反対したが、自民党と国交省の官僚にネジ伏せられてしまった。
日航を救う対案を言えば、企業年金の大幅カットと経営合理化を大胆に提示しなければ、破綻させて、民事再生の道を取らせたほうがいい。米国のクライスラーやGMと同じ道だ。
★五月女定雄。
今回の違法献金や横領問題は、典型的な官僚と自民党政治家と業者の利権のトライアングルを示している。
まず問題の根っこである福祉施設 「ハートピアきつれ川」 について話をする必要がある。 旧厚生省は、目玉事業として鳴り物入りで福祉施設「ハートピアきつれ川」 を栃木県さくら市にオープンした。 つまり破綻したグリーンピアと同じ感覚だ。
そして当時運営していた財団法人の経営が軌道に乗らず破産した。 「ハートピアきつれ川」 は、精神障害者が働きながら社会復帰を目指すことを目的に、全国精神障害者家族会連合会(全家連)が1996年、総額約20億円で建設した。そしてその運営には、国から毎年数億円の補助金が支払われていた。しかし、借入金返済に補助金を流用した違反が発覚した為、全家連は責任を追及され破産した。さらに別の不正があったと見られたが、闇の中に消されたという。
さて、その破産を受け、複数の業者が買収に乗り出したが、2007年4月に 「全精社協」が経営を引き継いだ。 その1年後に4200万円の「タダ同然の値段」、つまり20億円のたった2%の金額で、その施設を買い取った。
「全精社協」 の思惑は、ハートピアを手に入れれば、年間数億円の補助金が国から貰えるという計算から買収の為に政治家や官僚を買収したという。つまり贈収賄事件だ。その為に、自民党の代議士への裏献金、パーティー券の購入や、厚労省部長への商品券、接待攻勢など「政官工作」を行なった。複数の国会議員に計1千万円以上を渡したといわれる。不透明な会計操作を一手に担っていたのが裏金庫番の五月女定雄だった。精神障害者を食い物にする官僚、政治家、そして福祉を名乗る奴ら。
さて大阪地検特捜部は、国の補助金1千万円を着服したとして、会計担当だった元事務局次長の五月女定雄(58歳、さいたま市北区)を逮捕した。横領した総額は1千数百万円にのぼる。また補助金から少なくとも1千万円以上が政治家に流れたとされる。 これは政治資金規正法違反だ。つまり国の補助金を受けた団体から1年以内に政治献金を受け取ることは禁止されている。そして本丸は受託贈収賄事件。
さて五月女は、1千数百万円を私的に横領していた。こうした裏金以外にも、厚労省から障害者自立支援の調査研究費として交付された補助金のうち1800万円が、「ハートピアきつれ川」の人件費に流用されていた。 ところで自立支援法の調査研究費というのは何だろうか。税金を食い散らかす官僚。 長妻昭よ、どうする。
★社民党と国民新党。
幹事長や政審会長らによる会談を両党間で週一回開催し、緊密な連携を図るという。かつては自民党の守旧派と社会党の労働貴族派。やはり55年体制というのは、根っこが同じだという証明だ。 本ページは3党連立には反対だ。 国民の信任を得たのは民主党だから、民主党単独で政権運営をやればいい。参議院は過半数に足りないから3党連立だというのは国家経営として間違っている。
さて社民党から重野安正と阿部知子、国民新党からは自見庄三郎と下地幹郎が出るという。まるで昭和のカビ臭い匂いがしてくる。
何でも両党の言い分は、「多数を占める民主党が先走っている」として、両党が団結することにしたという。 明治の時代、廃藩置県でも抵抗が凄かったが、守旧派は何時の時代にもいる。
☆福島みずほ。
今、消費者庁が入っている永田町のパークタワービルの年間賃貸料は8億円になる。高級インテリジェントビルだから高いということだが、その財源は我々の税金だ。
福島は口では、移転も考えるというが、そのまま居座るだろう。 なぜなら社民党の本質は労働貴族階級だから、高級ビルに入るのは当然だというのが本音だ。福島の弁解はきっと、引越し費用とか、時間のロスとか、ナントカ理由を見つけてそのまま居座る。
(ムラマサ、鋭く斬る)
鳩山由紀夫。
USA TODAY紙の一面にオバマとの写真が載った。 2016年のオリンピック招致問題以外はクリアできたというジョークもあったが、ホテルで約30分間の会談だった。鳩山は「日米同盟は日本の基軸」 であるとオバマに伝えた。 まず、難しい話をする前に、お互いの信頼関係を築くことが何より重要だ。 11月にオバマが訪日することも確認された。その際は、日本の秋の情緒も味わいながら信頼を作ればいい。
ハワイ育ちのオバマは若い時、GFは日本人の女子であったというが。
そして英国のブラウン首相とも会談を行なった。 麻生はオバマとまともな会談は出来なかったし、英国との会談もなかったから、日本にとって素晴らしい一歩だ。
★川端達夫、文部科学大臣。
117億円の 「アニメの殿堂」の建設を中止すると発表した。
しかし、その発表を見ていた文科省の事務次官である坂田東一は、苦虫を噛み潰して言い放った、「我々には建設する合理性もある、理由もある、責任もある。大臣にさらに説明してやっていく」。 官僚というのは、大臣とか政治家をバカにして生きている生き物だ。 そういう風に自民党は官僚を甘やかしてしまった。元民社党の川端の手腕はいかに。
★自民党総裁選。
全く盛り上がらない、元気がない。季節はずれの蝉の声を聞いているようだ。 一方では、鳩山と幸夫人の華々しいNY外交が喧伝されているというのに、自民党は野暮ったい。そんな中、小泉進次郎が横浜で応援演説をぶった。自民党というのはやっぱり世襲のお坊ちゃま集団だ。 空気が読めない。 小泉さん時代にやられた政策が、国民に苦しみを与えたことに、自民党はいまだに鈍感だ。 そこに小泉の若僧が出てきて、演説をやっても、誰も聴きたくない。そういう 「うんざり感」 が蔓延していることに自民党は気がつかない。
☆河野太郎。
「腐ったリンゴを樽に戻せば樽の中は全部腐る。勇気を持って取り除くための総裁選だ」と古老支配を批判した。だったら自民党を離党した方が早いのではないか。
★自民党の汚職。
政権交代すると、ぞろぞろ自民党の膿が出てくる。
補助金の不正流用だという。社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」 という長たらしい名前は、どういう感覚でつけたのだろうか。略して「全精社協」 と呼ぶ。
この会長らが、厚労副大臣をやった自民党の国会議員ら4人に計1千万円の裏献金をしていたという。 これは発覚した分にしか過ぎない。裏献金の原資は国の補助金から出した裏金。つまり我々の税金だ。裏献金を受けた2人は、いずれも8月の衆院選で落選した自民党のベテラン議員。1人は厚労副大臣であったし、もう1人は自民党の幹事長Yであった。福祉法人の幹部は金を持って議員会館に出向き、2人に現金を手渡したという。政治資金規正法は、国から補助金を受けた団体が交付から1年以内に政治家へ寄付することを禁止している。全精社協は、計1億2千万円の補助金を国から受けていた。そして加えて、福祉法人の元幹部が1千万円の横領をやっていた。大阪地検特捜部が今日にも逮捕する。
★映画 「おくりびと」
今週テレビで、この映画を初めて見た。 ノーカット版だった。
アカデミー外国語映画賞を取り、話題になった映画だったので、楽しみにして見た。
しかし、残念ながら期待はずれだった。点数をつければ60点。 おヒマならどうぞ、というレベルではなかったか。アカデミー賞の審査員も、本当にこの作品を見て、良かったと思ったのか疑問に感じた。葬式と遺体を扱うテーマは余り無いから、その珍しさか、それとも他の作品のレベルが低すぎたのか。
主演の本木雅弘は企画も兼ねており、作品に対する思い入れは人一倍強かったと思うが、役者としての深みに欠ける。 役者以前の一人の人間としての深みが感じられなかった。それは相手役の広末涼子にも同じことが言える。それを少しでも救ったのは、山崎努であり、余貴美子であった。山崎については多くを語るまでもなく名優だが、余貴美子も味が深い。彼女については、篤姫の島津斉彬の夫人役を演じたが、個人的には、その時初めて余貴美子を知った。その演技力は素晴らしかった。空気を変える力を持っている女優ではないか。横浜生まれの中国系らしいが、素晴らしい女優だ。ただ、この映画での余貴美子は役不足ではあった。彼女自身も不満が残ったのではないのか。余貴美子の場合、もっと情念を浮かび上がらせるような役により向いている。
総体的には、監督の力量不足だ。 この映画を見ながら感じたことは、伊丹十三が撮っていたら、どうだったろうと想像した。もっとメリハリが効いて、人間の生と死を感じさせる映像になったのではないか。それは脚本、つまり役者のセリフ回しにも問題はある。言葉に深みがない。「死」というテーマを扱うにしては、役者のセリフ回しにユーモアも情念も不足している。
★韓国と北朝鮮。
北朝鮮のお笑い劇場。 日本が今月11日に国際宇宙ステーションへ物資を運ぶロケット「H2B」 の打ち上げが成功したことに、「軍事大国化に向けた宇宙武器開発であり、危険な策動だ」と日本を非難したのだが、それを韓国の聨合ニュースが発表した。日本の大型宇宙ロケットの打ち上げが成功し、宇宙ステーションとのドッキングを成し遂げたことに、韓国は今まで一言も触れなかったが、代わりに日本に対する非難を伝えたのは面白い。いかにも日本がロケット技術を軍事技術に転用するかのような言いがかりをつけるところが、韓国朝鮮人だ。 北朝鮮も韓国も、今年になってテポドンミサイルも、ロシア製ロケットも太平洋の海の中に捨ててしまったから、日本のロケット打ち上げ成功に嫉妬するばかりだ。アイゴーチュッケッタ。
★韓国政府。
今まで滞納した国連分担金を、来年度中に支払うというが、とても信じられない。 韓国が義務である国連負担金を何年も払わないというのは、国としての体裁が無い証明だ。 現在、韓国の延滞額は1億5000万ドル(約140億円)に達する。
2009年度の国連分担金のトップはアメリカで22%、6億ドル、2位は日本で16%、4億ドル。3位以下はドイツ、英仏伊加。韓国はメキシコの次で11位の2%、5千2百万ドルしか払っていない。 そして日本の分担金が2位だといってもアメリカは40%を超える滞納率であり、日本は100%完納しているから、事実上、日本が国連に対して世界最大の財政支援国になる。
さらに韓国の場合、インドネシアの津波被害の義援金を出すと約束しながら、実際にはほとんど出さなかった。 口だけ景気はいいが、国ごと信用が無い。こういう人種をパンツをはいた豚という。
(ムラマサ、鋭く斬る)
鳩山と幸夫人。
ちょっと面白いものを見た。
鳩山と幸夫人がNYに着き、飛行機のタラップを降りた。
下で最初に出迎えたのは、ブロンドの女性だった。 幸夫人と挨拶をしたが、幸夫人の目を見ない。 それで幸夫人は好奇心に目を輝かせて、そのブロンド女性の前に進み、腰をかがめて下から、その女性の目を見上げて、にっこりした。シックな洋服とミニスカートに身を包み、心は17歳の乙女のよう。 宝塚時代は娘役だったという。
さて、米国入りした鳩山は、ニューヨークのホテルで胡錦濤と1時間にわたり会談した。そこで「東アジア共同体」の創設を提案したが、ならず者国家の中国と、土民国の韓国と組んで何をやろうとするのか。そんなヒマがあったら、米国や豪州と仲良くしたほうがいい。また、東シナ海のガス田開発を取り上げ、「いさかいの海から、友愛の海にしたい」と述べたが、中国人には「友愛」という漢字は存在しない。 東シナ油田の白樺開発は日中の共同開発だと時の総理・福田康夫と約束したが、それは反古にされた。それについて胡錦濤は、「中国人民の理解が必要だ」と述べたという。 共産党独裁の国が、人民の理解が必要だとは思わなかった。中国で民主主義選挙が行なわれたというニュースを今まで聞いたことがない。
さてさて、鳩山は胡錦濤より背が10センチほど高かったのはよかった。 そして鳩山は米国でもベスト5に入るスタンフォード大学に6年いたから、英語も素晴らしいし、米国スタイルにも慣れている。今までの日本の総理の中では別格だ。温室ガス25%削減を国連総会でスピーチをしたが、拍手が起きた。この25%削減というのは世界レベルを指すから、2大排出国の米国と中国は困った。
★胡錦濤。
鳩山の友愛外交は、内心バカにしているだろうが、同時に理解できない恐れも感じているのではないか。 それまでの自民党総理は簡単に計算できた。少し便宜を図ってやれば感激するし、少し恫喝してやれば尻尾を振ってくる。外交相手としては子供の手をひねるようなものだった。しかし、鳩山というのはバカなのか、それとも得体の知れぬ魔力を秘めているのか。 夜になって、スコッチの量が増えそうだ。
★自民党。
去る者は日々に疎し、という言葉があるが、自民党の場合は、loser takes nothing のように、日々消えてなくなるという雰囲気ではないか。中国公安部の鎖が、首の周りに巻かれているようなハニー谷垣が自民党総裁になったら、悲劇なのか喜劇なのか。河野太郎と20人の推薦人は脱藩して、城内実、渡辺喜美らと共に新党を立ち上げたほうが日本の為だ。このままでは来夏の参院選も自民党は敗北する。 なぜなら、甘いところはあるが、鳩山由紀夫と大臣連中は自民党内閣より10倍優秀だ。
国民の支持は高いレベルで維持されるだろう。そういう状況にあって、政治感覚を研ぎ澄まし、先を視る目がなければ、自民党の未来はない。 民主党は今や、保守から中道、左派まで抱える大政党になってしまった。同時にそれは弱点にもなる訳だが、権力を握った今、明日あさってに分裂する状況にはない。
森、町村、伊吹、古賀、額賀、二階の時代は、既に終焉を迎えた。 今の自民党は、まるで暗夜の海に、イカダに乗って漂流しているようなものだ。
★前原誠司。
八ッ場ダムを調べれば調べるほど、政治利権ダムだということが分かってくる。
群馬県のボス、福田、中曽根、小渕の金城湯池だ。 ダムの事業費用は4600億円であるが、付帯事業を入れると総費用は現時点で何と5900億円になる。しかも1952年からダラダラと57年かけて工事を行なっている。ところが何とダム本体工事は、まだ着手していないのだ。今月の9月にゼネコンの入札をやろうとしていた。前原が中止を表明した途端、鹿島、大林組、清水、大成建設の株が下がった。
そしてダムの7割が完成しているという意味は、4600億円の事業費の内、その7割が2008年度までに使われたという意味だった。 ダムは2015年完成予定になっているが、それを信じる者は誰もいない。なぜなら57年間工事をやってきて、未だに完成しないダムに終りがあるのかという不信がある。 かつて地元にはダムに反対する人々がたくさんいた。 しかし最後は国と県の公権力と金の力で、反対期成同盟は力を削がれていった。
次に、ダムを止めたら洪水の時の災害対策はどうか、人の生命をどうするのかという「正論」がある。 しかし、八ッ場ダム付近で、過去50年に起きた最大の洪水は1998年9月に発生したが、川を流れた洪水の高さは、河川の堤防の高さから4メートル以上低かったから、洪水の危険性は非常に少ない。その補償作用として、利根川水系には洪水を調節する水門が至る所に設置されているという。
さて、八ッ場ダムの建設中止で揺れる群馬の長野原町では、地元住民の反発は収まらず、「中止を決めてからの話し合いではおかしい」と、23日の前原大臣との意見交換会に出席しないことを決めたという。高山町長、ダム委員会委員長の萩原昭朗(77)は「撤回の2文字がないのは憤りを感じる。撤回なくしてテーブルにつく気はない」と語り、川原畑地区のダム委員長野口貞夫(65)も「長期戦は覚悟しなければならない」 と意気込む。
国民の税金を何千億円も注ぎ込み、それを食い物にして、地元住民を追い出し、環境破壊を促進し、喜んでいるのは、利権政治家とゼネコンと土建屋だけだ。
前原がんばれ。
(ムラマサ、鋭く斬る)
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鳩山由紀夫。
昨日、羽田から総理専用機でアメリカへ飛んだ。 日の丸の飛行機が誇らしげに見えたのは、麻生、安倍、福田にはなかった。 NYではオバマを始めとして、各国との首脳会談が目白押しだという。鳩山のスタンフォード仕込みの英語力は素晴らしいものがある。友愛という言葉は英語で何と言うのだろう。
単にFriendship というのはつまらない。 Friendship & Love ということだろうか。
★韓国。
昨日21日、韓国の中央日報に載った(チョン・ジェスク、文化部) のコラム「韓国を愛してるって?」 を下記に転用する。 (原文になるべく沿ったが、日本語は直した)。
★
韓国のアイドルグループ2PMの一メンバーが、韓国が嫌いだという書き込みを米国のSNSに載せたことがバレて、韓国を追放されるように出国した事件が最近あった。そしてまた、同じようなことが起きた。韓国KBSテレビのトークショー「美女たちのおしゃべり」で、人気者だったニュージーランド出身のキャサリンが、新聞のインタビューで、普段の親韓的な発言とは違い、韓国に批判的なことを話したせいでテレビを降ろされた。また、同じ番組に出演していたドイツ人女性ベラも同じように降板させられた。その理由は、彼女がドイツで出版したエッセイ「ソウルの眠れない夜」に、韓国を批判的に描いた部分が多いということだった。 青い目の外国人が韓国を愛するようになったと告白したときは、正直言ってちょっと疑問に感じた。
というのは欧米の地で10年、20年と暮らしている韓国人たちの話を聞けば、住んでいるその国を愛するどころか、悪口を言わなければいい方で、いくら長く住んでも根付けないという嘆きを聞くことが多いからだ。それに比べて外国人の美女たちが、韓国社会と韓国人の弱点を指摘しながらも画面ではニコニコと笑い、楽しいお喋りを韓国人と分かち合ってきたかと思うとぞっとする。
グループ2PMから、米国シアトルへ追われるように帰ったメンバーは、22歳の在米韓国人3世だった。米国社会で成長した少年が、初めて韓国へ来たとき、適応できないのは当たり前だ。他人と違う意見を言うことも当然だ。こんな当たり前なことを韓国が受け入れることができなければ、韓国社会には深刻な問題があると言わざるをえない。 前述したニュージーランド人女性が指摘した「韓国人たちは自分の考えとか個がない」 という言葉は、とても骨身にしみた。西洋文化を長い間研究してきた人達からも、これと等しい言葉を聞いたことがある。
1960、70年代の韓国を振り返ってみれば、その時代、町のあちこちで喧嘩になることが頻繁にあった。そのたびに決まって聞く大声は、「私を誰だと思ってんの?」だった。それに対して「お前が誰かだって?」と問い返せばその返事は、「私の親戚は偉い○○よ!」 だった。もしかしたらこの返事の現代版パロディーは「私は梨花女子大を出た女よ!」 かもしれない。
たぶん韓国人の「個」は長い間そんなものだったろう。縁戚関係によって決まる個はないのに。 その未熟な恥部が青い目の女性にあっという間にばれてしまった訳だ。韓国人の自尊心を傷つけられる。
韓国は若くて躍動的だが、決して大人らしいとはいえない。少しの例を挙げても顔が赤くなる。 例えば韓国では、自動車の車線を変えるときウィンカーをつけるなと教える文化(なぜなら相手に屈服するという態度になる)、狭いトイレに一度に集中して入り、ぞろぞろ並べば安心する文化、窓口で並んでいる人のすぐ後ろに付いていれば気が済む文化、見知らぬ人に対して、先に笑って挨拶すれば相手に屈したことになる文化、声の大きい者が勝つ文化、これらの行動は、大人らしいとは言えないだろう。
甘えてはいけない。自分と他人の違いを認め、他人を尊重することが自分の存在も認めてもらえるという意識の転換が必要だ。自分たちの短所を指摘する声を受け入れることができれば、個がある大人だ。長い間、西洋は物質文明で、韓国は精神文明だと主張してきたが、それはどうやら間違っている。エセ宗教家のように 「心を無にしました」などと言わず、片意地を張らずに、もう少し大人らしく生きてみることができないだろうか。(以上)
★(論評)
こういう意見を持つ韓国人は少数派の少数インテリである。 99.9%の韓国人は、こういうことを言う前に、そういう発想すらない。相変わらず、声が大きい者が周りを制し、朝鮮民族主義を熱狂的に掲げ、理ではなく感情で考え行動する。 しかし同時に、利にさとく、目の前の利益の前には簡単に主張を曲げる。だから賄賂が当然のように横行し、警官でさえも袖の下で、違反を見逃す。500年の李氏朝鮮の儒教というのは、腐った物を隠蔽する為に使われた便法でもある。だから韓国の若者の50%は韓国が嫌いだと言い、経済的余裕のある者や頭脳優秀者は米国へ留学し、韓国へは戻らない。また美貌を誇る若い女性は、日本に憧れ日本へやって来る。韓国クラブのホステスになるか、あるいは売春をやるようになる。それで金を稼いで韓国へ帰っても、日本が忘れられず、再三再四、不法入国をしても日本に来るようになる。その深みに入ると、裏社会の日本人と偽装結婚をする。そして、そのまま転落していく。
★ワシントン・ポスト。
アフガニスタン駐留米軍トップのマクリスタル司令官が、8月末に米国政府に提出した非公開報告書で、1年以内に米軍を追加派兵しなければアフガン戦争が失敗に終わると訴えた。マクリスタル司令官の戦略は、武装勢力タリバンの殲滅よりもアフガン住民の保護を優先することを目的にしているという。
この記事を読んで驚いた。 米軍を中心にしたNATO軍 (ISAF部隊) の主な目的は、タリバンから住民を守ることだという。 そうだとすると、千年かかってもアフガン戦争は終らない。言ってみれば、米国本土で米国市民を守る為に、外国軍が米軍と戦っているという構図になる。 アフガンはアフガンのものだ。未だ中世に生きているイスラム社会の可否は、彼らの自決権にある。
★イタリア人兵士とアフガンの状況。
アフガニスタンの首都カブールで、タリバンによる自爆攻撃を受け死亡したISAF部隊のイタリア人兵士6人の遺体が20日、ローマ近郊の空港に到着した。空港では、イタリア大統領が三色旗に包まれた棺に手を添え、涙を流したと伝えられるが、今や、アフガンの地では、7月からタリバンの攻勢が始まっており、アフガンの9割の地域がタリバンによって制圧されていることを世界の人々は知らない。
(ムラマサ、鋭く斬る)
昨日の田原のサンプロ。
冒頭、岡田克也が出ていたが、それは置いといて、後半の自民党総裁選の3人が面白かった。聴いていて、それなりの覚悟を持っているのは河野太郎だったが、場合によっては、20人の推薦人を引きつれて離党するぞという噂が飛び交っている。そして太郎が怒りを露わにしたのは、町村信孝が太郎の推薦人になろうとした議員に電話をかけ、推薦人にならないようにと圧力をかけたという。そういう古い政治は駄目だと太郎は怒った。加えて、比例でかろうじて当選した町村、伊吹らのボス連中は引退して、若手に議席を譲れと主張した。
さらに森喜朗もベンチから引き下がり、隠居してくれと過激発言が続いた。
一方、谷垣禎一は田原に自民党惨敗の原因を聞かれて「毎年変わる総理に嫌気が差し、党内の権力争いに失望された」と述べた。それが惨敗の理由だと本気で思っているなら、ハニー谷垣は救いようがない。
同じ質問に対して河野太郎の分析は、「自民党の古い政治、つまり官僚の振り付け通りに動く大臣と族議員がいた。官僚と族議員によって自民党は駄目になった」と述べたのは正しい分析だ。つまり本ページが指摘したように、「政治をしなくなった自民党政治家」と「官僚に仕える自民党」に収斂されるのではないか。
他方、第三の候補、西村という人の話を初めて聴いた。理屈は立て板に水だが、心に何も残らない。つまり腐った弁当を綺麗なラップに包むタイプ。
そして田原の鋭い突っ込みに、西村は右往左往していたが、田原も気の毒に思ったか、深追いはしなかった。田原は、西村が脱官僚政治と言ったので「あなたは官僚出身だが、なぜ民主党でなくて自民党なのか。自民党は一言も脱官僚とは言っていない。それを主張したのは民主党だ」。西村は、しどろもどろになった。西村の本音は、利権を与える側ではなく、利権をしゃぶる側に回りたかった。だから自民党だった、と正直に言えばよかった。まあ、西村の立候補は森と町村の指令で、太郎潰しが狙いだから、青雲の志は全く見えてこなかった。
★のりピー。
新宿にある東京医大病院に入院した。
麻薬依存症の精神治療だという。1日4万円の個室に入院し、麻薬依存症と点滴治療を開始した。また麻薬による臓器障害の有無も行なう。さらに泌尿器科で膀胱炎治療も行なうという。
さて、釈放直後に行なった「のりピー」の記者会見をテレビで見たが、質問無しの一方的な会見で、ドラマのワンシーンを見ているようだった。あらかじめ何度も錬られたセリフを喋り、左手薬指に彫られた星の刺青は、化粧によって消されていた。左の足元に彫られた呪文の刺青も隠されていた。釈放前、湾岸署にメークアップやスタイリストを入れ、「のりピー」をタレントの姿に戻したのだが、サンミュージックの過剰な演出が鼻についた。このサンミュージックという芸能プロは問題が多い。かつてアイドル歌手が飛び降り自殺をして、また酒井法子のマネージャーが事務所で首吊り自殺をしている。サンの相沢一族は、法子の父が暴力団山口組の幹部だったことも承知していた。芸能プロと暴力団の暗いつながりが、浮かび上がる。
★小室哲哉。
海外ブランドの子供服販売をめぐり、小室哲哉の経営する会社が、代理店契約料の支払いを済ませていないとして、米国在住の女性が小室哲哉に14万ドル(約1200万円)の支払いを求め東京地裁に訴えたという。
この女性は、米国の俳優チャーリー・シーン(44)が手掛ける子供服販売の代理人だという。2006年に小室の会社「ティーケーシーオーエム」は、20万ドルで代理店の権利をこの女性から買ったが、これまでに6万ドルしか支払っていなかった。小室は、残金4万ドルの支払い債務を認めたが、残る10万ドルについては既に相殺で支払い済みと主張している。
今の小室にとって、残金4万ドルも、10万ドルも大きな負担だ。
しかし2006年の代理店契約というのは、その時点で小室哲哉は資金ショートを引き起こしていた。苦し紛れに何かをやろうとしたのだろうが、そういう時に専門外のことに手を出してもうまくいかない。
さて小室よ、どうする。この際、自己破産という手もある。エイベックスの社長から借りた6億5千万円も破産で消して、自由になったらいいと思うが、今でも20億円ほどの借金を抱えているといわれるのだが。
(ムラマサ、一閃)