不要雑物、ガラクタを 出来る限り整理処分し、
狭い家に少しでも快適な空間を生み出し、
且つ、残された家族に迷惑を掛けないようにしたいものだと、
常々思っていながら、正直 なかなか難しく 進展しないものです。
時々 思い立って 押入れや天袋、物置等の整理に取り掛かるものの、
数十年振りに目にするモノ等が出てくると 懐かしくなってしまい、
たちまち手が止まってしまうこと 多々有り。
10年程前から 盛んに 「断捨離(だんしゃり)」という言葉が使われるようになっていますが、「断捨離」とは 不要なモノを減らし、生活に調和をもたらそうという生活術、処世術のことで クラターコンサルタント やましたひでこ氏が その著書等で 提唱した言葉です。
やましたひでこ氏が提唱した造語 「断捨離」は 2010年には 「流行語」にも選ばれ 今では広く使われていますが 商標登録されており 「断捨離」、「クラターコンサルタント」等を 商業目的、営業目的で使用する場合は 許可無しでは 使用することが出来ません。
やましたひでこ氏の「断捨離」関連の著書、数多発行されておりますが 先日 図書館から その内の1冊を 借りてきました。
クラターコンサルタント やましたひでこ著 「新片づけ術 断捨離」 (マガジンハウス)
日本人は 伝統的に 「もったいない」という観念、考え方を持っており モノを捨てることがなかなか出来ず 結果 全く使わなくなったモノ、将来も使うはずの無いモノまで 押入れや天袋、物置等に詰め込んでしまい 膨大なモノが狭い家を余計に狭くしている傾向になりがちです。
その「もったいない」の観念(思い込み)を ヨーガの行法を応用して解きほぐし、自分自身の心の重荷から解放し、快適な暮らしを取り戻すための方法を 提唱しておられます。
「断行(だんぎょう)」=入ってくる要らないモノを断つ、
「捨行(しゃぎょう)」=家にはびこるガラクタを捨てる
「離行(りぎょう)」=モノへの執着から離れゆとりある自在の空間にいる私、
書の中で 「「もったいない」の本当の意味」について 著者は、
「もったいない」という感情は 「私が使う」ではなく 「このモノは使える」という風に 使用可能というだけで 捨てずらくなる心理。一般的には 「モノを大切にしている」という代名詞になってしまっていて 捨てることに後ろめさを感じてしまったりしている心理。
「もったいない」には もうひとつ 「モノを愛おしむ気持ち」という意味が有る。愛着有るモノ、思い出のモノ、それでいて 有ることさえ忘れていたり、メンテナンスもしていないモノ、これはモノを愛おしんでいるとは言えない。そもそも 「勿体無い」は 仏教用語。モノの本来の姿がなくなるのを惜しんだり、嘆いたりする気持ちを指すようだ。
と 述べています。
話が変わりますが、かなり以前の朝日新聞紙上 「異議あり」欄で、経済アナリスト 森永卓郎氏が
「断捨離」、「すっきり」は リスクが高い。ストックあればパニックが起きない。単に捨てるだけでなく 必要と不必要を見極めることで人生が変わった。・・・・。心のガラクタは必要です。捨ててはいけません。だって全ての発想や豊かさの源ですから・・・。私なんか おかしいんじゃないかと思うような物 集めています。ミニカー2万台、ペットボトルのふた、消費者金融のティッシュ、空き缶・・・とか。
等と 述べていました。
心のガラクタ・・・思い当たる節があります。
古い写真、大量のアルバム、若い頃買った本、レコード盤、弾くことのなくなっている楽器、等々、
「断捨離」は 何もかも捨て去り、外見的にすっきりすれば良しというものではなく 第三者にはゴミ同然のモノであっても 自分にとっては 心の拠り所的のモノも有り どのように折り合いをつけるか それが難しく 悩むところになります。