古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

西日の街     湯本香樹実

2016-06-18 23:42:55 | 小説の紹介
十歳の少年がてこじいと呼ばれるじいさんと過ごした




Kという町での日々。てこじいは雨の日に、電車で四



十分かかるところまで赤貝をバケツ二杯とってきて、


戻ってくる。それは元気のない母への思いやりなのだ。


そういう朴訥な優しさに溢れた小説のような気がする。



そして、我々は迷惑をかけたり、かけられたりしながら、



いきてゆく、ということも思い知らされる。けど、こんな


おじいさん一人でもいたら大変だろうなあ。
コメント
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