古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

すみれの花の砂糖づけ    江國香織 

2021-07-11 22:39:33 | ポエム

新潮文庫    1999

 

詩というものは、時間をそっと言葉という容器に密閉し

 

保存しておくといった意味合いがあるのではないかと

 

思う。そういう意味では砂糖づけとは、甘くて、すみれ

 

の花をそっと甘く保存するという意味もあるこのタイトル

 

ステキ度は高いんじゃあないか。

 

江國女史は、都会的で、洗練された女であるだろう、と

 

思うのだが、この詩集を読めば、おのずとぼくの言う意味も

 

わかっていただけるだろう。

 

ぼくは恋とは、縁遠く、恋というものをあまりしたことが

 

ない男なのだが、この詩集には、ほのかに恋の味がする。

 

それも、ただの恋じゃない。危うく、脆く、時に、危険な恋

 

だ。あぁ、ぼくにはよくわかんないやつだなぁ、と諦めて

 

いるが、ここの指先に籠められた先を見なければいけない。

 

そうだ、詩の示す先を見つめなければならんのだよ、分かる

 

かね?(うーん、分からない)……合掌。

 

コメント
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