古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

川を下って都会の中へ   野田知佑

2021-07-08 12:42:27 | 野田知佑

新潮文庫  昭和63

 

亀山湖にその当時住んでいたが、別れを告げる。

 

純朴な田舎の人は、欲に駆られたり、簡単にテント

 

張っている者からおカネを巻き上げることを覚えると

 

途端に顔つきまで変わってしまうという。

 

立てばビール、座れば宴会、歩く姿は千鳥足、と

 

野田氏の名調子が続く。そして、独身を貫くには、女

 

から逃げ回るフットワークが必要だ、と説く。なるほど、

 

ぼくも捕まらないように、フットワークは軽やかに行こう。

 

筑後川は30数年で、すでに「この川ももう長いことなか

 

ろう」と言われている。筑後川は死んでしまったのだろうか。

 

そして、カヌークラブの横暴に怒っている。

 

アパート暮らしの友人の子どもに広い原っぱで遊べ、という

 

と四畳半ほどの広さをぐるぐると走り、それ以上は出よう

 

としなかった、という。人間は飼い慣らされるとそうなって

 

しまう。ぼくは自然とここ数十年触れあっていないので、なん

 

とも言えないが、頭脳だけは自由に駆け回れるようにしよう、

 

と思った。

 

 

都会で食べるまめっこぷりんも、自然の中で食べるまめっこぷりんも、どっちもイケるよ。都会のまめっこは、豆乳100%のフルーツ入りのオイシーぷりんだぜッ。250円。

  

 

 

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