中公文庫 2005
阿川女史の書評を書くって、ちょっとカッコ悪いな、
と思うのはなんでだろう。このエッセイも自虐ネタ
がほとんど、故に、カッコいいとはほど遠い。
あまりにも分かりやすすぎる、というのもカッコ悪い
点だろう。読みやすすぎて、お手軽すぎる、とにかく、
読んでいて、苦痛といったタイプの本ではない。
阿川提督に、ため息をついて、勘当されかけたこと
があるという。ハムサンドのパンを切れ、と命令さ
れた際、ため息をつき、「なんだ、そのため息は、
嫌なのか。嫌なら出て行けっ」といわれたらしい。
提督らしいエピソードだ。
女っていうのは常に袋のことを考えているらしいん
だな。これは発見だった。そういえば、女ってなん
でバッグが好きなんだろう、と思ってたんだよね。
ぼくはリュックが一個あれば、それでいいです。