古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

そして生活はつづく     星野源

2023-06-14 18:29:29 | 本の紹介
文春文庫   2009年

星野源氏はほんとうにバカなのだろうか。ぼくにはバカ

には思えない。いや、だめエピソードだけ拾えば、そりゃ、

バカに違いないが、彼はとてもユニークで、ある意味

とても利巧なのだ、と思う。誰にもマネのできない「恋」

という歌をヒットさせ、一世を風靡する前夜、彼はこんな

エッセイ集を出していたのか。でも、彼はかわいい奥さんと

結婚したし、ひとりではない、と思っているのだろうか。

あんなかわいい奥さんがいたら、もうこんなだめなエッセイを

書いても説得力ないしな。羨ましいかって? ぜんぜん。

やっぱり、ぼくはひとりがいい。彼がひとりが好きだと言って

いたのは、あれはウソだったのか、とも思うが。いや、

彼(源氏)も病気したりして、心細くなったのかもしれない

しなあ、とひとり好き、生活の達人(自分で言っちゃう)の

ぼくは、かわいそうに、と思ったりする。

      (読了日 2023年5・23(火)22:50)
                    (鶴岡 卓哉)
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