新潮文庫 平成14年 副題:「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
この本をお茶の本と思って、読もうとすると、ちょっと違うな、
ということになるのかもしれない。お茶を通じて世界を知るこ
とになった女性が体験したこと、と言ったらいいのか。
実はこの本に出会うまで5冊ほど、本を途中で投げ出し、わたし
は読書に向いていないのではないか、と思い始めていたのだ。だが、
この本は、とても優しくぼくを受け入れてくれた。読み物として
きちんと成立しているのもすごいし、その感動が手に取るように
分かるのもすばらしい。うーん、こういういい未読の本がこの世
界にはまだあるのだな。柳家小三治師匠の気持ちがよく分かる
とこれを読んだ人は納得するだろう。古本で買ったが、未読だった。
せっかくのチャンスを不意にする人もいるのだな、と残念に思った。
だが、なにか理由があるのかもしれぬ。世界は理解できることだけでは
ないのだから。
(読了日 2023年5・28(日)4:08)
(鶴岡 卓哉)
この本をお茶の本と思って、読もうとすると、ちょっと違うな、
ということになるのかもしれない。お茶を通じて世界を知るこ
とになった女性が体験したこと、と言ったらいいのか。
実はこの本に出会うまで5冊ほど、本を途中で投げ出し、わたし
は読書に向いていないのではないか、と思い始めていたのだ。だが、
この本は、とても優しくぼくを受け入れてくれた。読み物として
きちんと成立しているのもすごいし、その感動が手に取るように
分かるのもすばらしい。うーん、こういういい未読の本がこの世
界にはまだあるのだな。柳家小三治師匠の気持ちがよく分かる
とこれを読んだ人は納得するだろう。古本で買ったが、未読だった。
せっかくのチャンスを不意にする人もいるのだな、と残念に思った。
だが、なにか理由があるのかもしれぬ。世界は理解できることだけでは
ないのだから。
(読了日 2023年5・28(日)4:08)
(鶴岡 卓哉)