古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

三陸海岸 大津波 吉村昭

2023-10-27 05:33:41 | 小説の紹介
文春文庫 2004年

三陸海岸で起きた明治二十九年、昭和八年の大津波

を中心に、それはそれは恐ろしい大津波についての

本である。大津波が来るときは砲撃のような音がする

といい、潮も一時、一気に引くという。そういう細部が

とても恐ろしい。人間もさりとて、大津波にやられてば

かりではなく、防潮提を作ったりするので、被害は年を

経る毎に減じているらしい。

子供の書いた大津波の作文もそのままのっていて、生の声

を聞くようでとても恐ろしい事態が起こったのだと、

実感する。家族全滅された方もいらしたりして、一名だけ

生存したりして、悲惨だ。

吉村氏は毎年三陸海岸に行っていたらしく、土地勘も

あり、土地の感じがよくでているのは、取材をたゆまず

されたたまものだろうなあ、と思うのだ。

     (読了日 2023年8・31(木)19:10)
                    (鶴岡 卓哉)      
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三陸海岸 大津波 吉村昭

2023-10-27 05:33:41 | 小説の紹介
文春文庫 2004年

三陸海岸で起きた明治二十九年、昭和八年の大津波

を中心に、それはそれは恐ろしい大津波についての

本である。大津波が来るときは砲撃のような音がする

といい、潮も一時、一気に引くという。そういう細部が

とても恐ろしい。人間もさりとて、大津波にやられてば

かりではなく、防潮提を作ったりするので、被害は年を

経る毎に減じているらしい。

子供の書いた大津波の作文もそのままのっていて、生の声

を聞くようでとても恐ろしい事態が起こったのだと、

実感する。家族全滅したりされた方もいらしたりして、

一名だけ生存したりして、悲惨だ。

吉村氏は毎年三陸海岸に行っていたらしく、土地勘も

あり、土地の感じがよくでているのは、取材をたゆまず

されたたまものだろうなあ、と思うのだ。

     (読了日 2023年8・31(木)19:10)
                    (鶴岡 卓哉)      
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