文春文庫 2004年
三陸海岸で起きた明治二十九年、昭和八年の大津波
を中心に、それはそれは恐ろしい大津波についての
本である。大津波が来るときは砲撃のような音がする
といい、潮も一時、一気に引くという。そういう細部が
とても恐ろしい。人間もさりとて、大津波にやられてば
かりではなく、防潮提を作ったりするので、被害は年を
経る毎に減じているらしい。
子供の書いた大津波の作文もそのままのっていて、生の声
を聞くようでとても恐ろしい事態が起こったのだと、
実感する。家族全滅された方もいらしたりして、一名だけ
生存したりして、悲惨だ。
吉村氏は毎年三陸海岸に行っていたらしく、土地勘も
あり、土地の感じがよくでているのは、取材をたゆまず
されたたまものだろうなあ、と思うのだ。
(読了日 2023年8・31(木)19:10)
(鶴岡 卓哉)
三陸海岸で起きた明治二十九年、昭和八年の大津波
を中心に、それはそれは恐ろしい大津波についての
本である。大津波が来るときは砲撃のような音がする
といい、潮も一時、一気に引くという。そういう細部が
とても恐ろしい。人間もさりとて、大津波にやられてば
かりではなく、防潮提を作ったりするので、被害は年を
経る毎に減じているらしい。
子供の書いた大津波の作文もそのままのっていて、生の声
を聞くようでとても恐ろしい事態が起こったのだと、
実感する。家族全滅された方もいらしたりして、一名だけ
生存したりして、悲惨だ。
吉村氏は毎年三陸海岸に行っていたらしく、土地勘も
あり、土地の感じがよくでているのは、取材をたゆまず
されたたまものだろうなあ、と思うのだ。
(読了日 2023年8・31(木)19:10)
(鶴岡 卓哉)