古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

自動起床装置   辺見庸

2019-02-18 22:20:04 | 辺見庸
新風舎文庫    1990年~91年


第百五回の芥川賞を受賞している。その前年に書かれた


ベトナムでのルポ、迷い旅、が所収されている。


ベトナムで大いに眠ったことで、自動起床装置、を書く


契機を得た、と語る。


その当時、外信部の記者だった。このあと、ベストセラー


の「もの食う人びと」をものすることになる。


人の欲というものに、迫ってくるもので、この人にとって


は非常な興味の対象となるのだろう。食と眠り。


現代社会でも、時として、重要事項の眠り。今では、眠り


の浅いのを検知して起こしてくれる優れものもあるらしい


が、深い眠りはなかなか得にくいものだ。


ボクも眠りを求めて、夜の谷間を彷徨う旅人かもしれない。


                   (鶴岡 卓哉)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御馳走帖     内田百閒 | トップ | 美食文学大全   篠田一士・編 »
最新の画像もっと見る

辺見庸」カテゴリの最新記事