古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります  川上未映子

2019-01-24 11:01:59 | 川上未映子
講談社文庫  2006年


あとがきまでしっかりと読んだ、直後になんかしらんが


目がうるうる、なんだろうこの感じ。


未映子さんは中学の時から働いていたそうだ、そういう


苦労話(おいおい、また君は美人の苦労話を信じるのか、


という声がどこからか聞こえてきそうだが、おれっちは


信じちゃうもんねえ)や、両親の流血のケンカ話など、


素顔が見えてくる。


サボコ、サボテンの話しも効いている。ボクはこういう


植物の話しがけっこう好きだ。


三浦しをんさんも育てている観葉植物がどうの、とエッセ


イで書いておられた。


未映子さんの「あはん」は、明らかに、ボクの書く気色の悪い


「あはん」とは違う。そこには女流文学の発芽としての瑞々し


い「あはん」があるのだ。

                    (鶴岡 卓哉)

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