講談社文庫 2006年
あとがきまでしっかりと読んだ、直後になんかしらんが
目がうるうる、なんだろうこの感じ。
未映子さんは中学の時から働いていたそうだ、そういう
苦労話(おいおい、また君は美人の苦労話を信じるのか、
という声がどこからか聞こえてきそうだが、おれっちは
信じちゃうもんねえ)や、両親の流血のケンカ話など、
素顔が見えてくる。
サボコ、サボテンの話しも効いている。ボクはこういう
植物の話しがけっこう好きだ。
三浦しをんさんも育てている観葉植物がどうの、とエッセ
イで書いておられた。
未映子さんの「あはん」は、明らかに、ボクの書く気色の悪い
「あはん」とは違う。そこには女流文学の発芽としての瑞々し
い「あはん」があるのだ。
(鶴岡 卓哉)
あとがきまでしっかりと読んだ、直後になんかしらんが
目がうるうる、なんだろうこの感じ。
未映子さんは中学の時から働いていたそうだ、そういう
苦労話(おいおい、また君は美人の苦労話を信じるのか、
という声がどこからか聞こえてきそうだが、おれっちは
信じちゃうもんねえ)や、両親の流血のケンカ話など、
素顔が見えてくる。
サボコ、サボテンの話しも効いている。ボクはこういう
植物の話しがけっこう好きだ。
三浦しをんさんも育てている観葉植物がどうの、とエッセ
イで書いておられた。
未映子さんの「あはん」は、明らかに、ボクの書く気色の悪い
「あはん」とは違う。そこには女流文学の発芽としての瑞々し
い「あはん」があるのだ。
(鶴岡 卓哉)