古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ハヅキさんのこと    川上弘美

2019-01-23 11:45:44 | 川上弘美
講談社文庫   2006年


ボクは恋愛小説ていうのは苦手の一つなのだが、この短編集


は受け入れられた。


ボクは度々、川上弘美のポップ文学としての側面に言及して


きたが、この作品も実にポップだ。


3分きっかりの曲のように、短くタイトで引き締まっていて、


後味が悪くない。さっぱりとしていて、実に口溶けが良い。


でも、川上文学にとって、ポップ文学ということだけが、特筆


すべきことではない。


いつも川上さんを読み、驚くのだ。


驚くことこそ、実に小説として、果たすべき、効能なのかもしれ


ない。

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