古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

わたくし率イン歯ー、または世界    川上未映子

2021-12-15 01:19:24 | 川上未映子

講談社文庫   2007年

 

津原泰水の黄昏抜歯からの盗作を揶揄されている作品で

 

これに対し川上女史は明確な解答をしていないらしい。

 

この問題では、ぼくはそんなに盗作めいていないんじゃ

 

ないか、と思っている。歯をテーマに書けば似てくるイ

 

メージもあるわけだし、歌手が他人の歌をうたっちゃい

 

かんというわけでもなかろう。この「わたくし率~」は

 

確かに川上女史が自分のものにしていると感じられた。

 

イメージを借りるっていうのは、別にいいんじゃないか、

 

と思うけどね。もっとあからさまに、昔の話をモチーフに

 

パクっている作家はけっこういるしね。

 

それに、たぶん津原氏の作品より、川上女史の作品の方が

 

おもしろく書けてるんじゃないか、と思う。そこら辺が逆に

 

問題だったりするのかもしれませんね。

 

 

 

 


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