幻冬舎文庫 2019年
いつもこの人の本は、なんとなく読み始め、
なんとなく読み終わっている。
この人のいいところは、猫を愛しているところ
で、ホイちゃんという、ポイと捨てられた捨て猫
だからというのでそういう名前にした、という。
最後の大トリのエッセイで、そのホイちゃんが
大病をして、死んだことが描かれている。
それはとても淡々と描かれているだけに、静かな
哀しさが漂っている。
五十代の老いが描かれていて、いろんなところに
来るんだ、五十代。
ぼくは、この前、台所の前に置いてあったケースに
足を突っ込んで、滑ってコケて、腰をやられてしまった。
いや、頭を打って、救急車で運ばれた人もいる、とか。
いつどうなることやら分からぬ、毎日がアドヴェンチャー
な五十代なのだった。
(読了日 2024年10・7(月)18:30)
(鶴岡 卓哉)
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