古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

思い出の作家たち ドナルド・キーン

2024-10-27 12:35:09 | 本の紹介

松宮史朗・訳 新潮文庫 平成17年

 

本書は副題に谷崎・川端・三島・安部・司馬と

 

あるように、それぞれ5人の作家を評している。

 

今回はその谷崎を見てゆこうという趣向である。

 

キーン氏は97歳で2019年までご存命だったので、

 

谷崎とも実際会い、話しを交わしている。

 

キーン氏も悔いているが、それらの時の事書き記して

 

いなかったらしく、忘れ去られたようで、記述も

 

少ない。作品に対する賞賛の記述が多い。1953年

 

末、トルコへ行く道すがら「細雪」を困難を乗り越えて読み

 

「蓼喰う虫」(たでくうむし)の翻訳を谷崎に渡して欲しい

 

とエドワード・サイデンステッカーに依頼され、下鴨の

 

谷崎邸に向かう、それが、初遭遇だ。

 

谷崎は和服姿で、1Hほど気楽に話したそうだが、本当は

 

谷崎氏というのは男に興味はなく、来客嫌いで有名だった

 

と云う。

 

(読了日 2024年10・6(日)15:16)

                (鶴岡 卓哉)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 粋で野暮天 出久根達郎 | トップ | 思い出の作家たち 川端康成... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の紹介」カテゴリの最新記事