映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ポリス・ストーリー レジェンド

2015年07月11日 | 映画(は行)
中国の“闘うお父さん”



* * * * * * * * * *

ジャッキー・チェン誕生60年記念、と銘打たれていました。
ジャッキーももう還暦ですか・・・。
とはいえ、実のところ私はジャッキー・チェン作品をさほど見ているわけではありません。
この、ポリス・ストーリーのシリーズも・・・。
けれど本作、全く独立して見るに耐える作品なので、心配いりませんでした。



北京のベテラン刑事ジョン(ジャッキー・チェン)は、
一人娘のミャオ(ジン・ティエン)に会うために、夜のナイトクラブを訪れます。
しかし実はそれはクラブの経営者ウー(リウ・イエ)によって周到に仕組まれた罠。
ジョン親子を含む十数名の客が人質となる籠城事件へと発展します。
これは、ウーが5年前のある事件の復讐のために計画されたことなのでした。



冒頭、こめかみに銃口をあて、今しも引き金を引こうとしている
ジャッキーのシーンから始まります。
一体どうしてこんなことになったのか。
果たして彼は本当に引き金を引くのか。
もう目が離せません。
さすがに還暦のジャッキーにはかつてほどのアクションシーンはありませんが、
でも、娘を守るために闘うお父さん、
リーアム・ニーソン風ではあります。
針金で縛られた椅子からの脱出、
さすが不屈の精神で
不可能をも可能にしてしまう根性のお父さん。
好きですねえ・・・・。



また、この犯人像もどうしてなかなか、魅力的なのであります。
(イケメンだし。)
5年前、彼は妹をある事件で亡くしているのですが、
そのことの真相を知りたいために、関係者をここへ集めたのです。
それはジョンにとっても、
娘に愛想を尽かされたあの、問題の日だったというのがなかなか劇的です。
楽しめました。



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「ポリス・ストーリー レジェンド」
2013年/中国/108分
監督・脚本:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン、リウ・イエ、ジン・ティエン、グーリー・ナーザー、リュウ・ハイロン
ジャッキー・チェンの魅力度★★★★☆
満足度★★★.5