もし暗殺が成功していれば・・・

* * * * * * * * * *
実話を元にしています。
1939年11月8日。
ミュンヘンのビアホールで演説を行ったヒトラー。

予定よりも早く切り上げて会場をあとにしました。
その13分後、ホールに仕掛けられていた時限爆弾が爆発したのです。
実行犯として捕らえられたのは田舎の家具職人、
ゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)。
当局はこの爆破行為の背後の組織や黒幕を聞き出すために、
ゲオルクに拷問や、恋人と引きあわせて脅すなど、あらゆることをするのですが、
ゲオルクはあくまでも単独犯を主張。
実際に、時限爆弾の詳細な図面まで書いてみせたため、
単独犯であることは認めざるをえないようでした。
家具・時計職人で、音楽とダンスを愛し、どの政党にも所属していないゲオルク。
なぜこの一介の男がこのような行為を行うに至ったのか。
本作は、その過酷な取り調べの様子と交互に、
ゲオルクのこれまでのことが描かれています。

このヒトラー暗殺を単独で企てた男のことは、
何故か長年の間、政府により封印されていたそうです。
この時の爆破で、無関係の人の命までも奪われたということで、
ヒーローと呼ぶのはふさわしくないかもしれませんが、
もしこの暗殺が成功していれば、世界の歴史は大きく変わっていたかもしれません。
そしてまた、本作を見ると
どのように人々がナチに心酔し同調していったのかもよくわかります。
そんな中で、常にナチズムに対しての危機感を持ち、
単独ですべてをやり遂げたというのは、全く恐るべきことです。
こんなことになる前に、私たちは気をつけねばなりません。
時には痛快に感じてしまうこともあるのかもしれないヘイトスピーチ。
自分の心をしっかり持って受け止めなければ・・・。

そんなわけで今ちょっと気になっているのが、公開中の「帰ってきたヒトラー」。
タイムスリップして現代にやってきたヒトラーが、
ヒトラーのものまね芸人として人気を得てしまうのですが、
人々が次第に彼の力強い演説に引きこまれてしまうというお話・・・。
コメディではありますが、ありそうな話なので怖いですね。
何にしても話題になってしまうヒトラー・・・
「ヒトラー暗殺 13分の誤算」
2015年/ドイツ/114分
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:クリスティアン・フリーデル、カタリーナ・シュトラー、ブルクハルト・クラウスナー、ヨハン・フォン・ビューロー、ダービオ・ツィンマーシート

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実話を元にしています。
1939年11月8日。
ミュンヘンのビアホールで演説を行ったヒトラー。

予定よりも早く切り上げて会場をあとにしました。
その13分後、ホールに仕掛けられていた時限爆弾が爆発したのです。
実行犯として捕らえられたのは田舎の家具職人、
ゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)。
当局はこの爆破行為の背後の組織や黒幕を聞き出すために、
ゲオルクに拷問や、恋人と引きあわせて脅すなど、あらゆることをするのですが、
ゲオルクはあくまでも単独犯を主張。
実際に、時限爆弾の詳細な図面まで書いてみせたため、
単独犯であることは認めざるをえないようでした。
家具・時計職人で、音楽とダンスを愛し、どの政党にも所属していないゲオルク。
なぜこの一介の男がこのような行為を行うに至ったのか。
本作は、その過酷な取り調べの様子と交互に、
ゲオルクのこれまでのことが描かれています。

このヒトラー暗殺を単独で企てた男のことは、
何故か長年の間、政府により封印されていたそうです。
この時の爆破で、無関係の人の命までも奪われたということで、
ヒーローと呼ぶのはふさわしくないかもしれませんが、
もしこの暗殺が成功していれば、世界の歴史は大きく変わっていたかもしれません。
そしてまた、本作を見ると
どのように人々がナチに心酔し同調していったのかもよくわかります。
そんな中で、常にナチズムに対しての危機感を持ち、
単独ですべてをやり遂げたというのは、全く恐るべきことです。
こんなことになる前に、私たちは気をつけねばなりません。
時には痛快に感じてしまうこともあるのかもしれないヘイトスピーチ。
自分の心をしっかり持って受け止めなければ・・・。

そんなわけで今ちょっと気になっているのが、公開中の「帰ってきたヒトラー」。
タイムスリップして現代にやってきたヒトラーが、
ヒトラーのものまね芸人として人気を得てしまうのですが、
人々が次第に彼の力強い演説に引きこまれてしまうというお話・・・。
コメディではありますが、ありそうな話なので怖いですね。
何にしても話題になってしまうヒトラー・・・
「ヒトラー暗殺 13分の誤算」
2015年/ドイツ/114分
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:クリスティアン・フリーデル、カタリーナ・シュトラー、ブルクハルト・クラウスナー、ヨハン・フォン・ビューロー、ダービオ・ツィンマーシート