映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

幕が上がる

2018年09月15日 | 映画(ま行)

自然なみずみずしさ

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ももいろクローバーZが主演、高校演劇を題材とした物語。
おばさんとしては、ももいろクローバーZと言われても、
百田夏菜子さんくらいしかわかっていなくて、
どの人までが“ももクロ”なのか?というレベルだったのですが、
実際そんなことは本作を楽しむのには関係なかったですね。

演劇部所属の高橋さおり(百田夏菜子)は演劇部最後の一年を迎えました。
なんとなく成り行きで部長にされてしまったものの、
なにをどうすればよいのやら、途方に暮れています。
そんなとき、東京の大学で演劇をやっていた新任教師・吉岡(黒木華)に後押しされ、
全国大会を目指すことに・・・。

国語の授業風景で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をやっていたので、
もしかすると・・・と思っていたら、やはり、それを舞台でやることになるわけです。
通常演劇といえばヒロインは女優役、と思うのですが、
ここではさおりは、演ずる側でなくて演出する側。
確かに、演劇は脚本あってのもの。
様々な立場の人が集結して作り上げていくものですね。
そして映画と違って一発勝負だから、ある意味スリルがある。
こういうことに情熱を傾けている高校生たちもいる、ということを知っただけでも良かった。



「演劇」のストーリーを演技の素人の少女たちが演じるということで、
おそらく不安もあったと思われるのですが、
そこがまた、自然でみずみずしさが感じられて、
なにか、いいものを見させてもらったという感じがしました。
若さっていいもんだねえ・・・、とおばさんは感じ入る。

それから、その他大勢的出演でしたが、
吉岡里帆さん、伊藤沙莉さん、芳根京子さん。
今TVで見かけることの多い面々も出てました!
ムロツヨシさんの、いかにも適当っぽい教師役もナイス。





幕が上がる [DVD]
百田夏菜子,玉井詩織,高城れに,有安杏果,佐々木彩夏
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

<WOWOW視聴にて>
「幕が上がる」
2015年/日本119分
監督:本広克行
原作:平田オリザ
出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、黒木華、ムロツヨシ、吉岡里帆、伊藤沙莉、芳根京子

みずみずしさ★★★★★

満足度★★★★☆