ドラマも見守った、乙丸
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NHK2024年大河ドラマ「光る君へ」で主人公・まひろ(紫式部)の従者・乙丸を好演した矢部太郎。
ドラマ放送時よりSNSで反響を呼んだ矢部太郎が描く“光る君絵”が、新たに書き下ろしを加え、
さらに、「光る君へ」の舞台裏を描いた完全新作漫画とともに1冊に。
矢部太郎の目に映る「光る君へ」の世界――。
初回~最終回まで、全48回分の「光る君絵」を一挙掲載。
書き下ろし漫画は、撮影前の出来事、真夏のロケ、共演者との思い出、感動のクライマックス…と、
クスっと笑えてどこか泣けるエピソード満載。
矢部太郎ファン、「光る君へ」ファン必見!
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「大家さんと僕」などで知られる矢部太郎さんが、
NHK2024年大河ドラマ「光る君へ」に出演した際、
その一回のオンエアが終了の都度、
SNSでその回の印象に残ったシーンを “光る君絵”としたイラストで紹介。
本巻は、そのイラスト集ですが、
さらに、「光る君へ」の舞台裏を描いた新作漫画も追加されています。
私は実のところ、「光る君へ」はずっと見ていたのですが、
矢部太郎さんの「光る君絵」のことは存じませんで、
ぜひリアルタイムで見届けたかったところです。残念。
でもこの度、遅ればせながら見ることができまして、
そのやさしさの滲む思い出のシーンの数々を楽しませてもらいました。
そうそう、そういえばこのシーン、覚えてるなあ・・・というところも多いです。
さて、矢部太郎さんが演じたのは、主人公、まひろ(紫式部)のお付きの従者・乙丸。
あまりセリフはありませんが、とにかくいつもいつも“姫様”の後をついて歩いているという、
お得な役でしたね。
それなので、他の人は知らない、まひろと道長の秘密をも知っているという実は重要な役。
余計な口出しはせず、でもいつもまひろを思い見守っている、
というところがなんだか矢部太郎さんご本人のイメージと重なります。
私が最も印象に残り、拍手喝采したくなったのは、終盤のところ。
まひろは旅に出て太宰府に来たのですが、
ある悲しいできごとがあって、生きる意欲も失い、
もう京へは帰らずこのままここに住み続けてしまおうかと思うのです。
ところがそこで、乙丸が
「帰りたい、帰りたい、家に帰りたい!!」
と、何度も何度も声を張り上げる。
彼がわがままを言うなんて、これが始めて。
彼も妻を残して来ているので、そりゃ、必死になりますよね。
でも、根負けしてまひろは京へ戻ることに。
でかした!乙丸!
そんなことも思い出した、ステキな一冊です。
「矢部太郎の光る君絵」矢部太郎 東京ニュース通信社
満足度★★★★☆
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