映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

サムライ先生

2020年03月30日 | 映画(さ行)

幕末の志士が現代の日本を見たら・・・

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先日見た「3人の信長」に引き続き、市原隼人さんのサムライ姿!! 
幕末期、失脚し投獄された土佐勤王党盟主・武市半平太(市原隼人)が、
突如平成の日本にタイムスリップしてきます。
彼は学習塾を経営する佐伯(橋爪功)に助けられ、
佐伯の家に居候しながら塾を手伝うことに。



自らが生きた時代から150年後の世界。
彼は様々なカルチャーギャップに驚かされながらも、
持ち前の堅実さや温厚な人柄に、子どもたちや町の人々からも信頼を得ていきます。
そしてそんなとき、楢崎梅太郎と名乗るジャーナリストが半平太の前に現れ・・・。

「新しい日本」を思い描きながら、命をかけて様々な思想・行動に走った幕末の志士たちが
今の日本を見たらどう思うか・・・、そんな発想が元になった作品だと思います。



武市半平太は、名前は聞いたことがあるけれど、実際は何をした人だったっけ?と、
私の認識はそんな程度だったのですが、
土佐藩で尊皇攘夷論を提唱した人たちの一人。
坂本龍馬とも交流があって、実際、投獄の後に切腹ということになったのですね。
平成の世にやってきて自分の運命を知った半平太ではありますが、
それでもやはり元の世界に戻りたいと思う。
かっこいい、これぞ、サムライ。



いや、ほんと、市原隼人さんは実にサムライの姿が似合いますよねえ♡。
又そのうち、NHKの大河ドラマに出てきてほしい・・・
(僧侶姿もステキでした♡)

<WOWOW視聴にて>
2017年/日本/93分
監督:渡辺一志
原作:黒江S介
出演:市原隼人、忍成修吾、押田岳、橋爪功

時の流れを思う度★★★★★
満足度★★★★☆