映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

チア男子

2020年03月31日 | 映画(た行)

イケメンの若い衆を楽しむ

* * * * * * * * * * * *


横浜流星さん狙いのミーハー視聴。
まあでも、朝井リョウさん原作なので、それほど悪くはないのかな?
という期待もこめて。

柔道一家に生まれながら、気持ちが優しく、
人と闘うことに向いていないと自分で思う晴希(横浜流星)。
大学生となり、柔道を続けるべきか迷うときに、
親友の一馬(中尾暢樹)に男子チアリーディングをやろうと誘われます。
男子がチアリーディング?といぶかしがられながらも、
他に5人のメンバーを集めることができて、
総勢7名の男子チア部「BREAKERS」を結成。
しかしメンバーそれぞれにはそれぞれの葛藤があり・・・。

晴希を柔道に押しとどめようとするのは彼の姉です。
こうした場合大抵は父親が強権を振るうものなのですが、
ここの父親は意外と鷹揚で、しかし、姉が自身も柔道に命をかけていて、
晴希のチアリーディングを許せないのです。
それでも晴希は、「ねーちゃんの言うことなんか知るもんか」とはならず、
あくまでも理解してもらおうと努めるというのが、なんとも彼らしいところなんだなあ。
ふむふむ。



一方、一馬がなぜ突然男子チアリーディングをやろう、などと言いだしたか
と言うことにも理由があったのでした。
彼の孤独な身の上にも関わることで、これにはちょっと泣かされます。
でもこれは終盤までヒミツ。



そのほか、体型のことでいじめられキャラだった者、
勉強一本槍で人となじめなかった者、
チアリーディング経験者でありながら過去のトラウマから遠ざかっていた者(瀬戸利樹)・・・
一人一人の事情もしっかり描かれていて、どの人物も好きになってしまいます。



そもそもチアリーディングは応援団。
どんなに大変でもニコニコ笑ってパフォーマンスに努め、皆を元気づけなければなりません。
次第にチームワークができあがっていき、このような務めを果たすべく元気に育っていく彼ら。
誠に気持ちの良い作品でした。


新型コロナウイルスで毎日気持ちがくさくさしてしまうのに、ちょっぴり元気を分けてもらった感じです。
イケメンの若い衆はよいなあ・・・!  
あ、話題の唐田えりかさんも出てた・・・。


<WOWOW視聴にて>
「チア男子!!」
2019年/日本/118分
監督:風間太樹
原作:朝井リョウ
出演:横浜流星、中尾暢樹、瀬戸利樹、浅香航大、唐田えりか

応援団度★★★★★
実技度★★★★☆
満足度★★★★☆