いや、もうこれ、一巻の終わりでしょ
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Amazon prime video 独占配信中のSF超大作。
原因不明の力によって、月が本来の軌道からそれ、
あと数週間で地球に激突するという恐るべき事実が判明します。
地球と月を救うため、NASA副長官ジョー・ファウラー(ハル・ベリー)、
かつて一流の宇宙飛行士だったブライアン・ハーパー(パトリック・ウィルソン)、
天文学博士を自称するKC・ハウスマン(ジョン・ブラッドリー)の3名が宇宙船に乗り込み、月へ向けて出発しますが・・・。
月が地球上に落ちてきて衝突!!
なんとも衝撃的なストーリー。
月の重力の影響で、大津波が発生、地殻変動が活発化し、しまいには空気も薄くなってくる・・・!?
大災害の映像もなかなか壮大に描写されていて、迫力がありました。
そもそも実際にこんなことがあったら、人類は滅亡するに違いない・・・。
だって、地球に激突した巨大隕石で恐竜さえ絶滅したわけなのだから。
軍隊は、核ミサイルで月を破壊し粉々にしてしまおうと計画を練りますが、
それとは別にジョーらの行動があるわけです。
この3人というのがユニーク。
ジョー・ファウラーはまさにエリートです。
かつてブライアンとも組んで宇宙飛行をしたこともありますが、
その時に事故で一名が亡くなっています。
ブライアンは、実はその時月面に不審なものを目撃したのですが、
誰も信じてくれず、仲間をみすみす死なせてしまったことに責任を感じて仕事を退いたのでした。
そして、ハウスマンは、宇宙飛行士になるのが子どもの頃の夢ではありました。
しかし、ごく初歩段階から挫折。
頭は良くて月の軌道がずれていることにいち早く気づいたりはするのですが、
実のところは単なるフリーターで、ほとんど宇宙オタク的な人物でしかないのです。
このちょっとへんてこな3人トリオが、月の内部、奥深くに侵入していく。
そこで見たものとは・・・!!
彼らが宇宙へ赴くのは、今はもう使われていないスペースシャトルのエンデバー号。
その機体は落書きだらけというのも、なんだかシャレているのです。
一方地球上では、今にもぶつかりそうに接近している月の影響による危機から
なんとか生き延びようとするジョーとブライアンの家族たちの物語が展開しています。
ガチガチのSFというのではなくて、ちょっとユーモアが漂っている辺りもステキでした。
ローランド・エメリッヒ監督のこんな壮大な作品が、
Amazon prime video独占だなんて、もったいない・・・。
劇場の大画面で見たかった気もします。
<Amazon prime videoにて>
「ムーンフォール」
2022年/アメリカ・イギリス/130分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリー、マイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマー
地球の危機度★★★★★
迫力描写度★★★★☆
満足度★★★★☆