映画と本の『たんぽぽ館』

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犬も食わねどチャーリーは笑う

2023年02月18日 | 映画(あ行)

夫婦のミゾは、埋まらない・・・?

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結婚4年目の裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)。
表向きは仲良し夫婦ですが、実は日和は、裕次郎への不平や不満を抱え込んでいたのです。
妻達が夫への不満や愚痴をぶちまけるSNS「旦那デスノート」に、
日和はチャーリーというハンドルネームで書き込みを行い、人気を得ているのでした。

ところがある時、裕次郎が「旦那デスノート」のサイトを見てしまいます。
そして、その内容とチャーリーというハンドルネームから、
日和の投稿に気づいてしまうのです。
チャーリーというのは2人が飼っているフクロウの名前なので。

日頃ニコニコしているのに、ほとんど怨嗟とでもいうような夫への悪感情の発露に、
裕次郎はひるんでしまいます。
始めのうちは日和の書き込みを知ったことを隠していた裕次郎ですが、
ついにはそのことを暴露。
2人の間はいよいよ険悪に・・・。

2人は裕次郎の勤めるホームセンターで出会ったのです。
その時の様子や付き合って間もない頃の2人の様子が作中で挿入されるのですが、
実に、ほのぼのとしていいムード。
まあ、男女の出会いはそうしたものであるわけですが、
それなのに結婚して数年で、どうしてこんな風に気持ちが行き違ってしまうのか。

どなたにも心当たりがあったりなかったりして、
ちょっとドギマギさせられてしまうかも知れません。

作中では、結婚式を間近に控えた職場の同僚(井ノ脇海)が、
裕次郎夫妻のバトルを見てすっかり結婚にびびってしまっていました。
全く、これから結婚しようとする人にとっては夢も希望もない・・・。

しかし、なんとかそこを乗り越えて、一件落着と思ったあとに、
なんと大きな波がもう一つ。
夫婦関係はさらなる危機にさらされます。

そもそも、この夫婦のミゾの始まりは、日和の流産がきっかけであったことが分かってきます。
夫婦に訪れた苦難は、夫婦で乗り切るべきだったのに、そうできなかった・・・。

なるほど、こういう所はやはりこれから結婚する人に見てもらいたい。
さしずめうちなどはもう手遅れっぽいけれど・・・(?)

 

<Amazon prime videoにて>

「犬も食わねどチャーリーは笑う」

2022年/日本/117分

監督・脚本:市井昌秀

出演:香取慎吾、岸井ゆきの、井ノ脇海、中田青渚、
   的場浩司、眞島秀和、徳永えり、余貴美子

 

夫婦の危機度★★★★☆

コミカル度★★★★☆

満足度★★★★☆



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