愛すべきカラスの生態
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もちろん!
カワイイ。
衣(羽)食住から愛情あふれる子育てまで。
48のシーン別写真特集。
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中村眞樹子さんの「札幌のカラス」シリーズも、もう3冊目。
つまり人気があるのです、このシリーズ。
私もそのファンの1人。
カラスなんてとてもありふれていて、
どちらかというとゴミを散らかす悪者のように思われているけれど、
こうしてその生態をつぶさに知るようになるととても親しみがわきます。
本巻は特に写真満載。
中村眞樹子さんの手にかかれば、カラスもかわいく見えるから不思議。
著者は毎朝すすきののゴミ収集車にたかるカラスに密着して、
写真を撮るところから一日が始まるそうです。
テレビのニュース番組などで、ときおりカラスの話題になると、
コメンテーターとして著者を拝見することも多くなってきました。
最近は、このコロナ禍により飲食店のゴミが減って、
カラスが人間の食べ物を奪っているのではないか
などという問い合わせが多いそうです。
そんなことを聞くと著者は黙っていられない。
そこで調査、調査。
何日も観察を続けた結果、ゴミが減ったからといって、
カラスは凶暴化しないという結論に達したそうです。
以前にも著者は言っていましたが、カラスはゴミだけを食べて生きているわけではない。
木の実や虫など、多様なものを食べて生きているので、
ゴミがなくなったからと言って特に影響はないとのこと。
まあ、そうなったら家の近くで見かけることが少なくはなるでしょうけれど・・・。
著者は、カラスが悪者扱いされるのに我慢できないのです。
まことに、カラス愛の伝わる本です。
先日私が見かけたのは、カラスが赤い木の実をいくつもくわえているところ。
くちばしに一列に並んで挟まっている赤い実。
わ~い、なんか「映える」と思い、ぜひとも写真に撮りたかったのですが、
カラスがおとなしく被写体になってくれるわけもなく、
スマホを取り出す間もありませんでした。
・・・残念~。
<図書館蔵書にて>
「やっぱりそうでしょ 札幌のカラス3」中村眞樹子 北海道新聞社
満足度★★★★☆
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