映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

めぐり逢えたら

2011年11月23日 | 映画(ま行)
これもまた、もやは古典だけれど、古典もよし。

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「めぐり逢い」3連発の締めです。
とはいえ、この作品は「めぐり逢い」のリメイクではありません。
作品中にケイリー・グラント版「めぐり逢い」が登場して、
この作品の下敷きになっているのです。


シアトルに住むサム(トム・ハンクス)は妻に先立たれ、
孤独で空しい日々を送っています。
そんな様子を見た8歳の一人息子が、
ラジオ番組で「パパに新しい奥さんがほしい」と訴えかけます。
その放送をたまたま聞いていたのは、シアトルから遠く離れた東海岸、ボルチモアのアニー(メグ・ライアン)。
彼女は婚約者がいながらも、亡き妻のことを切々と語るサムのことが頭から離れない。
本来会うはずのない二人ですが、
ひょんなことから、ニューヨーク、エンパイアステートビルの最上階で会う約束となってしまうのです。
さて、映画のようにすれ違いになってしまうのや否や・・・?


アニーが「めぐり逢い」が大好きで、何度も見ているのです。
この作品に登場する女性たちは皆この映画が大好きで、
見るたびにそのロマンスに胸をふるわせる。
一方男たちは、女向けの映画だね、と案外つれない。
やっぱりそんなものなんですかね。
いくつになっても女性は運命の出会いを信じている・・・。


この作品の原題は、“Sleepless in Seattle”
つまり、「シアトルの眠れない男」。
これはラジオ放送でサムにつけられた呼び名。
だから、この題名というのは納得なのですが、
これを「めぐり逢えたら」という邦題をつけたのは、すばらしいですね。
ちゃんと「めぐり逢い」を意識していて、
ちょっぴり甘く切ないロマ・コメにはぴったりです。
出会いの約束の日も、バレンタインデー。
この作品、以前にも見たことはあるのですが、
エンパイアステートビルへ向かうアニーが交通事故に遭うのではないかと、
どきどきしちゃいました。


往年の名作を下敷きにしているといいつつ、
この作品もすでに20年ほども前のものなんですね。
どおりでトム・ハンクスもメグ・ライアンもめちゃくちゃ若い。
すでにこれもまた古典となりつつある。
確かに、パソコンは登場しますが、レトロでした!!

めぐり逢えたら コレクターズ・エディション [DVD]
トム・ハンクス,ビル・プルマン,メグ・ライアン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


「めぐり逢えたら」
1993年/アメリカ/105分
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン


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