映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ラストスタンド

2013年05月07日 | 映画(ら行)
帰ってきたシュワルツェネッガー!!



            * * * * * * * * *


カリフォルニア州知事を務め上げたアーノルド・シュワルツェネッガーが、
またスクリーンに帰って来ました!!
実のところ、今更またシュワちゃんでもないでしょう・・・と、
見るつもりはなかったのですが、
知人の映画好きの方が「意外と良かった」とおっしゃるので、
みてみる気になりました。



レイ・オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、
元ロサンゼルス市警の敏腕刑事でしたが、
今はメキシコ国境に近い田舎町の保安官を務めています。
ところが、こののどかで平和な街に、
逃走した凶悪犯が向いつつあるいるという。
彼、コルテス(エドゥアルド・ノリエガ)は、メキシコの麻薬王で、
ほとんど私設軍隊ともいえる装備やチームを持っているのです。
この度も護送車を強力磁石で釣り上げて
コルテスを脱走させるという大掛かりなもの。
コルテスはFBI女子職員を人質に取り、スーパーカーで国境までひた走ります。



警察もFBIも間に合わない。
オーウェンズは戦闘経験などない副保安官や街の仲間、銃器オタクらとともに、
コルテスと彼の一味を迎え撃つことに・・・。



韓国のキム・ジウン監督の、ハリウッド進出初作品。
最高時速400キロで疾走するスーパーカー、
これでもかとばかり飛び交う銃弾、
迫力いっぱいでした。
でもそれ以上にいいのは、
やはり65歳というこの年齢のシュワルツェネッガーの魅力をひきだしているところ。
さすがにもうアクションにキレはありません。
でも、ここまで重ねた経験の重みとゆとりが感じられ、
実に安心できてしまう。
素人軍団をまとめるリーダーシップと行動力、勇気。
そして私は、その表情の中に、クリント・イーストウッドばりのタフな渋みを見ました。
うーん、こういうカムバックなら大歓迎。



俳優陣の布陣がまたいいのですよね。
頑張ってはいるんだけど役に立たないFBIの司令担当にフォレスト・ウィテカー。
麻薬王コルテスのエドゥアルド・ノリエガは、密かにかっこいいし、
身を持ち崩した元ヒーロー、ロドリゴ・サントロもいいなあ。
副保安官のフィギーは、そうそう、先日見た「センター・オブ・ジ・アース2」に出てきた
太っちょのオジサン、ルイス・ガスマン。
ちょっととぼけてコミカルな部分、スピード感あふれるシーン、
そして最後はやはり銃も捨てて肉体対肉体のぶつかり合い。
こういうバランスが凄く良かったと思います。
麻薬王一人のために、犠牲者多すぎ・・・
そういうまあ、ハリウッド的荒っぽさはお定まりのこととして目をつぶるとして、
スカッと楽しめる一作ではありました。

「ラストスタンド」
2013年/アメリカ/107分
監督:キム・ジウン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、フォレスト・ウィテカー、ジョニー・ノックスビル、ロドリゴ・サントロ、ジェイミー・アレクサンダー、エドゥアルド・ノリエガ、ルイス・ガスマン

スピード感★★★★★
チームワーク★★★★☆
満足度★★★★☆



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見ました! (RIN)
2013-05-08 14:44:11
単純明快で結果も明るく良い娯楽作品でした。

おっしゃるようにクリント・イーストウッドとシュワちゃん同じような雰囲気だしていると感じましたよ!若いときの二人は全然似たような雰囲気なんて感じませんでしたけど、、、、年取ると似るんでしょうかね~
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年輪 (たんぽぽ)
2013-05-08 19:53:38
>RINさま
私もうっかり見過ごすところでしたが、これは見てよかったと思います。
年齢を重ねると、若い時とはまた別の魅力がでてくるものなんですねー。
と言うか、そのように年を取りたいものだと思う次第。
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