映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ルックバック

2024年11月22日 | 映画(ら行)

京本が本当に目指していた未来

* * * * * * * * * * * *

話題となったアニメですが、劇場では見逃してしまっていました。
この度早くもAmazon prime videoで見られるようになったのには感謝。

小学校の学校新聞に4コマ漫画を連載し、
クラスメイトらから賞賛される4年生の藤野。

先生から同学年、不登校の京本の描いた4コマ漫画を
新聞に載せたいと告げられます。

それまで、自分の絵に自信満々だった藤野は、
京本の画力に打ちのめされ、本気で絵を描くことを学びはじめます。

やがて、正反対の2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていき、
ついに、合作での漫画雑誌デビューを果たします。
けれど、めざす道は異なっていって・・・。

 

道が異なっていくことの先に待ち受けていた運命が、
あまりにもショッキングで、言葉を失います。

はじめちょっと上から目線だった藤野。
ひたすら藤野を敬愛し、彼女についていくことを目指していた引きこもりの京本。
でも京本は、もっと先の未来を見据えて
自分の道を選んでいたということですよね。
彼女にとっては渾身の勇気を振り絞る行為だったはず。

でも、自分がそういう未来を信じれば、
そんなこともできる、ということなのかもしれません。
それなのに・・・。

京本がいたからここまでやって来ることができた・・・。
そう思う藤野が書き換えたかった過去。
本当に、そうだったらよかったですね・・・。

切ない。


<Amazon prime videoにて>

「ルックバック」

2024年/日本/58分

監督・脚本:押山清高

原作:藤本タツキ

出演(声):河合優実、吉田美月喜、斉藤陽一郎

青春度★★★★☆

コンビネーション度★★★★★

満足度★★★★★



最新の画像もっと見る

コメントを投稿