ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

常に進化だよ!高校演劇県大会雑感③

2008-11-29 21:43:38 | 演劇

 今回の県大会では、前泊も含めて4泊5日の長丁場だった。こうなっと、どう稽古と観劇を組み合わせるか、そして、どう本番にベストをぶつけるか、顧問としては様々悩むところなんだ。せっかくの大会だからたくさん見せたい、でも、稽古もきっちり積み重ねたい。おまけに今回は試験直前ときた。部員を送り出してくれた担任からは、ぜったい赤点とらないこと!ってきっつくダメだしされてるからね。遠征中のスケジュールには苦労した。

 そこで、今年はいくつか新しい取り組みを試みた。まず、観劇については、極力見る、しかし、見っぱなしにならないよう、全員に劇評を書かせることにした。感じたこと、気づいたこと、勉強になったことなど、プログラムの空欄をびっしり埋めさせることにした。言葉にしてみる、それを文として書き上げてみる、ってことは、印象をしっかりと形のあるものにしてくれるからとても大切な作業なんだ。感想言い合うだけだと、面白かった、詰まらなかったで終わってしまうけど、劇評となると、それは何故だ、ってとこまで突っ込まなくてはならない。これが、演劇部員としても高校生としても、とても大切な勉強になると思んだ。結局、他校上演11本中8本見ることができたし、劇評もまずまず全員がそれっぽく仕上げていた。常に批評的に見る態度、いつかきっと生きてくると思う。

 次の取り組みは、稽古に自主稽古を組み込んだことだ。何を今更と言わないでほしい。置農の場合、本番前の稽古は、全員一緒に一場面ごと稽古してきた。ところが、これだと、大多数の役者が時間をもてあますことになる。そこで、今回は、通して的な稽古とグループに分かれての自主的な部分稽古を併用してみた。自分たちだけでやるってのは、余程目標がくっきりしていないと、上手く行かないものだけど、今回は、その到達目標を全体稽古で事前に明確にしておいたので、なかなかよい結果が出た。この調子ならこれから普段の稽古でも、この方法は使えるなと、この点でも満足している。

 次は学習時間。毎日2時間の学習時間を設定した。個々人に任せず、全員を大広間に集めておしゃべり無用で勉強させた。(あっ、僕も勉強したから、フランス革命。なしてフランス革命?そんなんわからん!)なんせ、赤点要注意者がぞろぞろといるのでね、演劇部には。担任は、部活動が忙しすぎるからだって白い目で見ているので、ここは何としても、しっかり勉強させて、好成績といわないまでも、そこそこの点を取らせなくちゃなんない。でないと、東北大会出してもらえないかもしれないから。この勉強会が思いがけずよかった。真面目に学習に取り組んだし、夜の生活に締まりができた。生徒たち、勉強と部活の両立って、気持ちに張りが出たんじゃないだろうか。東北大会でもやろうかな。

 もちろんね、稽古と学習ばかりじゃ気持ち鬱になっちゃうから、憂さ晴らしも組み込んだ。これはこのところ恒例になりつつある誕生パーティ。大会期間中に誕生日を迎える生徒にバースデイケーキを買ってきて、盛大に?盛り上げるんだ。今回は、ミカと僕が誕生日だった。何歳だ?まっ、誕生日がおめでたい歳ではないわね。ぱーっと騒いで、翌日は本番!なかなかけじめとめりはりのある遠征だったと思う。その結果が最優秀だったのかな?それはどうかわからないけど、本番までの4日の稽古を通して確実に上達していったのって今回が初めてだった気がする。その点でも、成果の上がった県大会だった。

 さて、東北大会は初日の発表、うーん!?今度はどんなプログラムで行くか?楽しく悩む毎日が続く。

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