ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

チームで最優秀!高校演劇山形県大会雑感①

2008-11-25 19:28:50 | 演劇

 やったぜ!って気分にちょこっと浸ってる。そうね、今回ははっきりと狙ってたから、東北大会。我が青春の盛岡が会場だから、ここは何としても高校演劇最後のけじめを、東北大会出場で締めたいと思ったわけ。

 去年は、正直県大会突破はどうでもよかった、って言えばウソになるけど、なにはともあれ、とにもかくにも、県大会出なくちゃ!!が目標だったから。一昨年、僕が顧問引き受けて初めて、地区大会落ちを経験して、いやあ、惨めだった!辛かった!寂しかった!なんせ、9月で部活終わっちまうんもんね。あの嫌な経験だけは、部員たちに絶対味合わせちゃなんね、って思ってたんだ。もちろん、僕の意地もあったし。そんな無欲があれよあれよで、全国ってことだった。

 そんなこんなで、今年は絶対県大会最優秀=東北大会出場と熱く思いを込めていた。それが狙い違わず実現できたわけだから、満足感に酔いしれたっていいんじゃない?って自分自身をちょっとばっかし解き放しているわけだ。

 だから、すべて上演が終わってから結果が出るまではかなりのどっきどきだった。他校の作品一本一本思い浮かべながら、あれには負けない!あの作品ならこっちが上、なんて、何度も何度も心の中で繰り返してた。なんか、さもしいね、情けない話しだよね。自信はあったんだ。今回はほとんどの学校見てたから、最優秀はうちとあそこ、って思っていた。

 でもね、時にとんでもない結果が出るのが高校演劇の審査なんだ。数年前なんて、ほとんどの出場校が、ええーっ!ウソでしょ!!って思うよな結果が出たことあったから。ほんと、油断ならない。まあ、評価基準もなし、どこを見るかもどう見るかもすべて審査員まかせの大会審査だから、仕方ないって言えば仕方ないことなんだ。とは言うものの、納得の行く結果を出してほしい!!!部員に説明できる講評をしてほしい!!!!これがもう最大にして唯一の要望なんだ。

 で、今回は?これはもう、納得!の一言だった。最優秀が置農と山東、予想通り。優秀の4校も僕の評価とまったく同じ。さらには新庄北の優秀第一席までぴったりだった。もう、こういう審査してもらうと嬉しくて嬉しくて、最優秀とったことなんて゜どうでもいい、なんてウソだけど。改めて、今回の審査員の先生方に敬意を表したいと思う。

 さて、置農の舞台についての講評は。まず、鯨エマ先生、「せりふの受け渡しがきっちりと出来ていた。」これは嬉しかった。だって、稽古の中で部員たちに口を酸っぱくして言い続けてきたことだったから。相手のせりふを聞け!集団演技でせりふのない役でも、せりふを聞いて反応しろ!もう、後半の稽古はこればっかりだったんだ。だから、それを指摘してくれて何よりも嬉しい。さらに、「1946年をとりあげたことの勇気。」そう、これは本当に心配したことだった。60年も前の話し、誰が見てくれるだろうかって。実際、会場内に掲示されている置農の講評用紙にゃ空間がやたら目立っていたから、きっと高校生はとまどったんだと思う。さらに、「こういう戦争を伝える芝居をぜひ、もう一度公演してほしいって。」プロからこなんなこと言われたら、これはもう、たまらないよね。

 も一人の審査員、中村勉(山梨県甲府昭和高校)先生からもすごい評価をしてもらえた。「とても一時間で納まらない内容を一時間の舞台にして少しも窮屈に感じなかった。」これは、物書きの僕に対する最大の評価だと思う。さらに、「こんな素晴らしいチームで芝居が作れるなんて、幸せですね。」じーんと来ましたね、この言葉。そうです、今年の舞台はまさにチームの力、チームワークの勝利だったと思うから。一人として突出した役者がいるわけでない今年の置農演劇部、23名の部員、3名の顧問、全員が力を出し合って勝ち取った最優秀だと思う。

 最後に高山満男先生からは全体を通してせりふを聞くことの大切さを指摘してもらった。その言葉を聞いた部員が、先生がいつも言ってること!ってびっくりしていた。で、僕、そうだよ!わかったか、もっと尊敬しろよ、俺のこと!!

コメント (5)
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