ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

除草機押して、マラソン完走!

2018-06-05 09:01:21 | 農業

 さぁ始まったぜ、除草機シーズン!これから7月いっぱいまでのほぼ2か月、田んぼの除草作業が続く。まっ、毎日ってわけじゃないが、けっこう気合いは入るよなぁ。

 作業開始は、今年から担当することになった2畝ほどの小さな田んぼから。ほら、以前書いたろ、新しい取水システム、ってほどのもんじゃないが、を取り付けたところだ。我が家の田、そこそこでやってるからね、きれい!って田んぼはないんだが、この譲り受けの田は、うーん、かなり荒らしたねぇ、田植え1週間後には株間が緑に染まってるもの。株間だぜ、株間。見れば田セリがあちこちに顔出してるんだ。

 ほら、わかるだろ、稲の間にぼさぼさと。これ、厄介なんだ、除草機で埋め込んでもまったく死なない。さらに逞しく根を張って、再登場してくる。面倒でも1株ずつ引っこ抜いちゃ田の外の放り投げにゃならん。1歩押しては止まり、腰を屈めて周囲のセリを集め、放りだす。かなりの回数、腰の屈伸運動を強いられた。よく見れば、邪魔者のマメ科雑草の芽もそちこちに出ている。こいつ実を付けさせると、米粒と同じ大きさで精米時に異物で残る恐れ大なんだ。こいつは、こまめに除草機押せば大丈夫なはずだが、なんせ、生育力旺盛なので、油断はできない。それでも、面積が小さいので1時間で終了。次はいよいよ、我が家で1番大きな田、源さんの田だ。

 1反3畝は機械作業が普及した今じゃ小さい方だが、無農薬、除草は手作業でとなると、かなりの体力、忍耐力が要求される大物だ。まず、3時間はかかるな、と、気を引き締めて田に入る。田植えから2週間、ほぼ活着してはいるものの、日陰がちのところとか水口とかは、まだまだふらふらと根を張りそぐねている苗もある。なので、まずは、あまりほっくり返さぬよう、かと言って、雑草は浮き上がる程度に押して行く。

 昨日、炎天下でハーフマラソンを走った疲れ?そんなもん、ないない。この時期にその程度のことで疲れてたら、実りまでたどり着けるもんじゃないぜ。今日も暑いが、爽やかな東風が吹き渡り、田んぼの中は思いのほか涼しい。久しぶりの除草機押しで、腕が痛くなってくる。いかん、いかん!手で押しちゃダメだ。あくまで腰で押す。あるいは、踏み出す足で押す。上半身は下半身の力を伝えるだけにする。こうすりゃ疲れない。足腰には自信があるんだ。だって、フルマラソン走ってる人だぜ。なっ、こんな時にランニングの効用が現れるのさ。

 いやいや、待てよ。物事は反対かも知れんぞ。田んぼの除草機押しを何十年も続けてきたから、マラソンにすんなり入れたってことだろう。65歳過ぎてのマラソン、そこそこ失敗はあるものの、ほぼ満足いくレースを続けていられるてのも、日ごろの農作業の鍛錬がものを言っているに違いない。だって、この除草機を押して踏み出す1歩って、坂道走に使う筋力と同じだもの。そうか、そうか、除草機押しが、マラソン力の源だったのか。

 と、言うことは、マラソン走り続ける限り、水田除草もできるだろうし、田んぼ作れるなら、マラソンも完走保証ってことだ。良き相乗効果?ってものだぜ。どっちも大切にしながら、健康寿命を引き延ばしてやろうじゃないか。

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