ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

今年のボカシはいいですぞ!

2022-11-15 10:46:34 | 農業
これまで、12月に入ってから作ってたボカシ、今年はまだ暖かい11月初めに積んでみた。降り積もった雪かき分けて切り返しに行く、なんて嫌だものね。畑の井戸水ポンプの水、凍るんじゃないか?って心配してるくらいなら、さっさと落としてしまいたい、って思いもあるしね。
あっ、井戸とボカシと何の関連あんの?って人に基礎講座。
ボカシ原料は米糠と有機窒素肥料と土、これを混ぜ合わせるんだけど、土以外はどちらもからからのパサパサ、微生物が活躍するだけの水分が足りない。材料を交互に積んで行くとき、かなりの量の水を補給してやる必要があるってこと。
さて、1カ月前倒しした成果はどう?
いいよぉ、発酵の進行、きわめて順調だ。
1回目の切り返しはこんな具合。表面に放線菌が広がってるものの、まだ米ぬかの色がはっきり残ってる。これを丁寧にひっくり返し、塊は手で揉み砕いてさらに2週間。間に2回目の切り返しをして、3回目。
ほらね、もう土と変わらない色合いになった。ここまでくれば、肥料として使える状態だが、まだ、暖かいし発酵臭は残っている、ってことはまだ微生物が働きたいって言ってるってことだ。さらに1回、あるいはもう一度切り返すことにしようかな。
やっぱりなぁ、微生物だって暖かい方がいいんだよ。のびのび増殖してるんだよ、きっと。11月中の完成を目指したボカシ作り、成功だな。
ただ、暖かいのが好きなのは微生物ばかりじゃない。
ハエだ!きゃつらもこりゃいい環境じゃ!って大発生してしまった。殺虫剤撒くなんて考えられんしな、ちょっと弱った。まぁ、3回目の切り返しではもうウジ虫は消えていたから、この先、悩まされることはないが。
自然の営みに即して農業しようとすりゃ、こっちの願いばかりを聞いちゃもらえないってことさ。
健康にいい有機農産物が欲しい!って言ってる人にはぜひ知っておいて欲しい摂理だな。


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