ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

老人よ、体を鍛えておけ!

2015-02-22 10:14:42 | ランニング
 春だ!快晴!ランニング!

 一気に春、軒高く積もった雪も日に輝きつつみるみる溶けていくのが感じられる。見渡せば飯豊の山々が真っ白に横たわり、里山の木立も命の色を取り戻しつつある。



 今日の晴天を楽しみに待っていた。走るぞハーフ!昨年のフルマラソン以来の長い距離だ。ジムでトレーニングを続けてきたとは言え、一冬の長距離ロードブランク、どこまで走れるか、不安もあったが、それ以上のワクワク感で一杯。行くぞ!

 走りはじめて、失敗した!って痛感。神々しく輝く山々、吾妻、飯豊、朝日、蔵王の連山が置賜盆地を囲う。まだたっぷりと雪を積み上げた田畑はまぶしくきらきらと輝いている。カメラ持って出るんだった!走るにつれ移り変わるこの壮麗な景色を記録するんだった。残念!





 って写真載せてるし。これ、走り終わった後で撮ったもの。午前中の澄んだ大気の中で撮ったものとは全然違って、かすんでしまってる。走った時はもっと神々しいまでの美しさだったんだ、なんて今頃言ったところで意味無いけど、かなり霞のかかった午後の映像から、想像してもらおう。

 ウォームアップも兼ねてゆっくりと走り出す。おっ、なんか軽いんじゃね?足も呼吸も。すぐにペースを、今日の目標ペース5分40秒に上げた。高畠の地理がわかる人向けにコースの概略を書けば、ブドウまつたけラインの我が家から、高畠3中、亀岡文殊、高畠高校、ひろすけ記念館、新築中の高畠中学校、文化ホールまほら、ヤマザワ高畠店、飯の森セブン、亀岡十文字を左折してその後は往路と同じ道を戻る。これで22.1km。21.1kmのハーフは1時間59分58秒だった。

 調子の良さに驚く。昨年も何度かこのコースを走っているが、だいたいコース半ばで疲れが出てペースが落ち、最後の5kmなどまるでへばって、しどろもどろでゴールにたどり着くって有様だった。なのに、今回は違う。ペースが落ちない。落ちそうになっても気付いてすぐに戻すことができた。呼吸も最後まで腹式呼吸が乱れることなく、喘ぎ喘ぎなんてことはさっぱりなかった。走り終わった後も余裕!余裕!疲れ果てて玄関にへたり込むなんてまるでなし、足腰の痛みきしみとも無縁だった。納得のいく走りができた爽快感!一日中幸せだったなぁ!
 
 走り通せたって満足感も大きいが、去年より間違いなく力が付いていたってことがはるかに嬉しい。60歳過ぎて、成長する?あるわけないだろってのがほぼ世間の常識だろう。年取れば後は老いて消耗していくばかり、頑張ったところで老いの加速をとどめる程度のこと。ほとんどの人がそう思ってるに違いない。無理すんな、年寄りの冷や水、かえって寿命縮めるよ、年寄りは所詮年寄りなんだから。

 全然違う!まるっきり違う!年取ったって、成長できる!熟年だって体力増強は可能なんだ!!

 2年前、走り始めた頃は、4kmがせいぜいだった。夏に鍛え、その秋ハーフを走り通せた。昨年はハーフで2時間を切り、フルマラソンも完走できた。その時よりもこの春間違いなく成長してきている。測定したわけじゃないから数値を示せないが、太ももの太さはかなり増している。筋肉の張りも、自分で言うのもなんだが、逞しくなっている。

 多分、僕のこれまでの一生のうちで、今ほど肉体的に充実している時期はないのじゃなかろうか。中学時代や高校生の頃の自分の競争してみたら、きっと今の僕が勝つ!まっ、それだけぐうたらな青春時代を送ってたってことでもあるけど。

 そう、人はどこまでも成長できる。立ちはだかる老いを打ち破ることは無理かもしれないが、少しずつ押し戻していくことは可能だ。迫り来る老化とそれに立ち向かう鍛錬、そのせめぎ合いの中点、そこがその人の実質年齢ということになるのだろう。

 老人よ、体を鍛えておけ!

 



 
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