街宣車に乗るのもあと1日、1日おきでも疲れるんだから、連日のにとうべとうまさんは疲労の極にあるだろ。
ともかく広すぎるんだよ、選挙区が置賜だけでも3市5町、その倍あるわけだから、ぐるぐる回るだけでも容易なこっちゃない。
夕暮れから夜になって、街の様子が見えなくなると、途端に疲労が押し寄せて来る。道端から手を振ってくれる人もいないし、車の中からなんて見ないし。
なんか、暗黒の中を分け入っていく感じで、手ごたえなく、じわりと不安が車内に充満する。ガンバレあと2時間!
昼間はいいんだよ、数分おきに支援のサイン、お手振りだったり、クラクションだったり、あるから元気になる。退屈なのは、田んぼの中走ってる時くらいかな。こういう時は、ひたすらマイクに向かってしゃべり続ける。にとうべとうまとれいわ新選組を連呼する、聞いてようと聞いてなかろうと、関係ない。
何日か街宣車に乗ってみて、気づいたこと、いや驚いたこと。
中学生がやたら手を振って応援してくれること!?
下校途中の生徒たちが、すれ違いざま手を振ってくれるのを喜んでいたら、別の町では、体育の授業中の生徒たちがテニスコートからさかん手を振ってくれたんだ。クラス全員?20人以上はいる。
ええっ、もしかして、学校で指導してんのか?候補者には手を振って挨拶しましょうって。自民党でも国民民主でも共産党でも愛想よく手振りするのか?
違うなぁ、だって、先生は、横で知らんぷりだもの。学校の指導なら、まずは先生から率先だろ、これって生徒の自主的、主体的行動なんだぜ。この年頃って難しくって、地域でも挨拶しない子たちが少なくないのに。
すげぇーなぁ、れいわ人気!中学生には圧倒的だぜ。
どうして中学生?多分、福岡の奥田ふみよ効果だろう。
中高生のブラック校則に対する恨みつらみを丁寧に聞いて相談に乗って来た人だから、そのファンは全国に散らばっていて、超有名人なんだ。
こんな田舎の中学生にも彼女を通して、れいわ新選組へのシンパシーが広がっているんだろう。
うーん、残念だなぁ、投票権ないしなぁ、票にはならん、なんて、みみっちいことちらっと思い浮かんだが、いやいや、これは大きな希望だよ、未来の有権者たちなんだから。
「君たちに少しはましな社会引き継げるよう頑張ります」って、アナウンスしちまったぜ。