歴歩

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養父市 夕垣8号墳 大刀の鍔に銀の象眼

2008年07月07日 | Weblog
 兵庫県立考古博物館(播磨町)は四日、養父市八鹿町の夕垣8号墳から1981年に出土した大刀の鍔(つば)に、銀象眼が施されていたことが判明したと発表した。銀象嵌は鉄製の鐔の側面に施されており、2本の直線が環状に銀で刻まれる中に0・5cm間隔で「C」字形の渦巻文が36個確認された。
 県教委が81年に発掘調査し、横穴式石室から、鉄製の直刀(長さ約1m)と鐔(長径9・2cm、短径7・8cm、厚さ0・9cmの卵形)が離れた位置で出土した。考古博で保存処理に向けエックス線撮影中に発見した。
 デザインから七世紀前半に作られたと推定される。
県内で出土した象眼のある刀装具は13例で、うち銀象眼は11例目。
同館は、8日-8月10日速報展示コーナーで展示する。
[参考:神戸新聞、毎日新聞]

夕垣8号墳: 円墳(短径11m、長径13m)、全長3.3mの横穴石室、六世紀後半
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