石川県白山市横江町の「東大寺領横江荘遺跡」付近で、九世紀前半の石川郡庁の正殿跡とみられる柱列跡が発見されたことが分かった。
柱列跡が見つかったのは、推定約54m四方の回廊型遺構の内部。回廊内のやや北寄りで、他県で出土した一般的な正殿跡と、ほぼ同じ位置にあるという。
4、5月の調査で、正殿を囲む回廊の北西部分とみられる大型回廊型遺構に続く出土で、調査地が石川郡庁跡であることが確定的になった。荘園と郡庁跡が一体で見つかるのは全国で初めて。中央権力と宗教的権威が一体になって手取川扇状地の開発が行われたことが想定される。郡庁跡は、北陸四県では初の出土。
818年に皇妃からの寄進を受けて東大寺領横江荘が成立した。その5年後823年に加賀国が成立し、同年に石川郡が分置された。郡庁はこの際、建てられたとみられる。
同市教委は8日、文化庁に調査結果を報告し、今後の調査計画や保存、活用方法などを関係機関と協議していく。
[参考:中日新聞]
柱列跡が見つかったのは、推定約54m四方の回廊型遺構の内部。回廊内のやや北寄りで、他県で出土した一般的な正殿跡と、ほぼ同じ位置にあるという。
4、5月の調査で、正殿を囲む回廊の北西部分とみられる大型回廊型遺構に続く出土で、調査地が石川郡庁跡であることが確定的になった。荘園と郡庁跡が一体で見つかるのは全国で初めて。中央権力と宗教的権威が一体になって手取川扇状地の開発が行われたことが想定される。郡庁跡は、北陸四県では初の出土。
818年に皇妃からの寄進を受けて東大寺領横江荘が成立した。その5年後823年に加賀国が成立し、同年に石川郡が分置された。郡庁はこの際、建てられたとみられる。
同市教委は8日、文化庁に調査結果を報告し、今後の調査計画や保存、活用方法などを関係機関と協議していく。
[参考:中日新聞]