歴歩

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江原春川市・玄岩里遺跡 青銅器時代の住居地100基を発掘

2009年07月04日 | Weblog
 埋蔵文化財専門調査機関の예맥(濊貊?)文化財研究院は3日、衣岩ダム周辺沖積地帯に位置する「玄岩里地区(현암리 지구)」と命名した場所を昨年9月12日以後発掘調査した結果、現在100基程度とみられる青銅器時代住居跡を確認したと発表した。
 場所は、江原春川市(강원 춘천시)が、アニメーションをテーマにして造成を推進する「春川先端文化産業団地」予定地の春川市西面玄岩里282-1番地一円。
 当初調査に入る前、立地条件から見て青銅器時代住居地がこのようにたくさん出るのは予想できなかったとしながらも、調査する地域だけで数百基に達する青銅器時代住居地が確認されるだろうとしている。
 ここで確認された青銅器時代住居地は築造時期が早期・前期・中期・後期で区分される青銅器時代全期間を等しく網羅する特徴があるという。
 したがって今回の玄岩里遺跡は、北漢江流域の青銅器時代分期別文化様相を明らかにすることができる重要な遺跡とする。
 特に、春川地域では初めて沖積地帯で粘土帶土器(점토대토기、口の部分に円形粘土帯を回した土器)が発見された。
 住居地は長方形が主流をなすが、細長方形と方形もたまに発見されている
[参考:聯合ニュース]
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登米市・滝塚遺跡 土鈴、墨書土器が出土

2009年07月04日 | Weblog
 登米市教委は3日、滝塚遺跡(同市迫町新田滝)で、奈良、平安時代(8世紀後半~9世紀)の竪穴住居跡10軒が見つかり、土の鈴や「定」と読める墨書土器などが出土したと発表した。
 これらの出土品は一般の集落では珍しく、中央の律令政府と関係があったことがうかがわれるという。
 住居跡はいずれも四角形で大きいものは幅約7mあった。土の鈴は祭祀に使われるもので、地方官衙のほか、製鉄や土器を焼く窯など、律令政府の影響が強い施設で出土することが多いという。 時代は特定されていないが、製鉄作業で出る鉄くずも見つかった。
 律令政府は724年、国境線を北に伸ばすため、陸奥国府の多賀城を築城。同時期に大崎平野の北部に、新田柵(にいたのさく、滝塚遺跡の南西約10km)など複数の城柵を置いた。新田柵の北側の地域に、南から移住したと見られる人々の集落が続々と作られたことから、滝塚遺跡もこうした移民の村である可能性がある。
 5日午後2時から現地説明会が開かれる。(雨天中止)
[参考:読売新聞]



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