歴歩

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宮城県利府町・硯沢窯跡遺跡 平安初期の火葬墓発掘

2009年07月07日 | Weblog
 利府町教委は6日、同町春日の硯沢窯(すずりさわかま)跡で、平安時代初期(9世紀前半)の火葬墓が県内では27年ぶりに出土したと発表した。
 火葬墓は見晴らしのよい丘陵の南西斜面に約55cm×75cmの方形の穴を掘り、中央に直径約18cmの須恵器の壺に坏(つき)のふたをして逆さまに埋めていた。中には火葬した人骨と木炭が入っていた。
 古代の埋葬は土葬が中心で、火葬されるの僧侶や有力者に限られている。古代の瓦や須恵器の窯が集中する地域から、埋葬されたのは工人集団の棟梁の墓とみている。
 県内では蔵王町小山田遺跡や、色麻町色麻古墳群、丸森町の3遺跡から5基が発見されている。
 製鉄炉などが集まる福島県浜通りの丘陵地では、製鉄集団の棟梁とみられる人物の火葬墓が発見されていた。
 墓の周りには柱の痕跡もあり、上屋があった可能性もある。須恵器の特徴などから9世紀前半のものとみられる。
 7~20日に、町郷土資料館(同町中央2)で調査成果をパネル展示する。
[参考:毎日新聞、読売新聞]

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