歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

亀岡市・国分古墳群 両袖式横穴式石室が見つかる

2009年07月31日 | Weblog
 京都府埋蔵文化財調査研究センターが30日、同市千歳町の国分古墳群で、6世紀後半(古墳時代後期)の築造とみられる両袖式横穴式石室1基や、7世紀(飛鳥時代)の小石室1基が見つかったと発表した。同古墳群で確認された古墳は、これで計62基となった。
 横穴式石室は全長7・6m、幅は最も広い部分で1・6m。玄室と、そこにつながる通路の一部に石が敷き詰められていた。玄室内や石室の周辺からは、須恵器や馬具の一部とみられる鉄製品、耳飾りなど計13点の副葬品が出土した。
 小石室は全長1・2m、幅0・5mで、棺を載せたとみられる楕円形石が三つ残っていた。
 また、同古墳群の西に接する蔵垣内(くらがいち)遺跡からは、今回の調査で2世紀ごろ(弥生時代後期)の一辺6mの竪穴住居跡1基や、多量の石や鉄の滓(かす)を埋めた中世の土坑4基などが見つかった。
 現地説明会は8月1日午前10時から行われる。
[参考:京都新聞]
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橿原市・観音寺本馬遺跡 縄文時代の土壙墓の四隅に杭

2009年07月31日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所が30日、観音寺本馬遺跡で、土坑の四隅に木製の杭を打ち込んだ縄文時代晩期(約3千年前)の土壙墓が見つかったと発表した。杭は墓を掘り返して、家族や血縁者ら一族を同じ場所に埋葬するための目印として、当初から計画して墓を造ったとみており、類例がなく貴重な史料とする。
 土壙墓16基は東西約30m、南北約20mの範囲に集中し、そのうち3基から人骨13体が発見され、四隅の杭は6基で確認された。
 土壙墓はほぼ長方形で、長さ1・3~1・5m、幅80~90cm、深さ30~40cm。杭は成人や乳幼児ら複数の人骨が埋葬された3基すべてで確認され、遺体を複数回に分けて埋葬した跡と見られる。杭の太さ5~10cm。長さは1・2~1・5mあったと推測されている。
 人骨はいずれも縄文人の特徴を備え、うち1体からは、上の前歯2本を斜めにフォークの先のように研磨した「斜状研歯(けんし)」が確認された。呪術者の特徴とされ、集落の中心人物だったのではないかとする。斜状研歯が見つかったのは津雲貝塚(岡山県)に次いで2例目という。
 ほかに、石製のペンダントなども出土した。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]

過去のニュース・情報
 橿原市・観音寺地区遺跡 土器棺墓から縄文時代の4歳前後の幼児の骨発見
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