歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

「藤原定家筆歌合切」の一部、俊成女の歌を書き取った新しい断簡を発見 800年の謎が解明

2009年07月20日 | Weblog
 鎌倉期の歌人で新古今和歌集の選者、藤原定家(1162-1241)が、定家の姪で当時を代表する女流歌人、俊成女(むすめ)(1171-1254?)の歌を書き取った新しい断簡(原本の1ページ)が旧伯爵家の旧蔵品から見つかった。この断簡は、途中で文意が途切れ、長年、意味不明とされていた東京国立博物館(略称:東博)所蔵の「藤原定家筆歌合切(うたあわせぎれ)」の一部と判明した。
 東博の歌合切は、後鳥羽院歌壇を率いた藤原俊成(1124-1204)の養女が、やはり新古今集の選者だった夫の源通具(みちとも、1171-1227)と結婚後の蜜月期に2人だけで行った詠み比べを、定家が書き留めて批評している。定家が若いころの数少ない自筆の書で、王朝風の流麗な書風に特徴があるという。
[参考:産経新聞]
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