自民党の後藤田正晴さんが亡くなられた(9月19日)
この人を最初に見たのは、中曽根内閣の官房長官だった時である。
戦前(!)に、すでに東京帝大を卒業、内務官僚になっている人なので、ある意味スーパーエリートである。
イラン・イラク戦争終結にあたり海上自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣する問題が浮上した際には、猛烈に反対し、辞表を持って中曽根首相に派遣を断念させたことが印象に残っている。
政治家ではあるが、それ以前に戦争をくぐり抜けてきた人の生き様から来る言葉は、きくべきものがあった。好きな政治家だった。
Wikipediaで略歴を読んでみた。その中にこんなものがあった。
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中曾根内閣で創設された内閣官房六室制度発足の場で、内閣官房長官の後藤田が、部下である内閣内政審議室、内閣外政審議室、内閣安全保障室、内閣広報官室、内閣情報調査室の各室長等に対して与えた訓示を、「後藤田五訓」という。長年後藤田に仕え、初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行が自著に記したことで世に明らかとなった。内容は次のとおり。
一、省益を忘れ、国益を想え
二、悪い本当の事実を報告せよ
三、勇気を以って意見具申せよ
四、自分の仕事でないと言うなかれ
五、決定が下ったら従い、命令は実行せよ
部下の心得として有名な名文であるが、佐々によれば官僚社会の現状は正反対だという。
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学校も行政の一端をになっている。一般の行政機構の仕事とは異なることも多いけど、我が身を振り返ると考えさせられる。