全英連参加者のブログ

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高松市の新設小中一貫校、小1から英語授業

2006-02-10 05:25:20 | 気になる 教育行政

 2月2日の読売新聞ウェブサイトに、香川県高松市に新設される小中一貫校の英語教育の話が出ていた。記事を読んでみた。

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 高松市中心部の松島、築地、新塩屋町3小学校と光洋、城内2中学校を統合して、小中一貫校を開校する。この学校の教育方針案と学校の設計案を、教育委員会が市議会に提示したそうだ。

 教育課程について注目は...
 ・小学1年から英語の「授業」を取り入れること。
 ・9年間の継続性を生かしたカリキュラムを計画
 ・小学1年~4年を学級担任制
 ・小学5、6年を一部教科担任制
  中学は当然教科担任制なんだろう。

 特区の申請を行い、小学生から年間20時間~35時間を英語に割り当てる。5年生からが区切りかな?

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 高松市松島町の松島小と光洋中の敷地(隣接している)を利用して敷地面積3万2200㎡に、鉄筋4階建校舎・体育館など約48億円かけ、'09年3月の完成を目指す。小中一貫校は同年4月に開校する計画。開校時には小学校約680人で18クラス、中学校約375人で10クラス程度を見込んでいる。
 校舎はセキュリティー、バリアフリーに配慮されたものになるそうだ。働くことなどの学習もあるという。結構な話である。でも、新しいシステムの学校を作る時、なによりも大事なのはコンテンツ(内容)である。
 英語を「教科」として設置し、おそらく1年生から4年生は年間20コマ、5年生以上は年間35コマ英語の「授業」を行うことになるのだろう。でも、本当に大事なのは、小中の学習内容を精査し、それぞれの先生が協力することで…学習指導要領が小中で学習することの総量は変わらなくても…児童生徒の学習の連続性を図り、学習を深化させることだろう。英語を1年生から学習することは、僕は英語の教師だが1番大事なこととは思えない。どんな9年間のカリキュラムデザインができるのか。何を児童生徒に学んでもらえるかが問題だ。
 外見的には品川区の小中一貫校構想とめざすことは同じなのかもしれない。品川区はこの構想の具体化のために、品川区版学習指導要領とでもいうべき、品川区教育要領を作成し、一般書として出版もしている。英語に関しては教師の研修もしている。
 高松市はどうするのか。ハコモノだけに終わらないためにも、注目が必要である。仏作ってなんとやらでは困るのだ。


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