全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

DMV

2006-02-17 05:30:16 | 全英連参加者 2006

 僕は子どものころからだが弱くて、あまり遠出ができなかった。昔住んでいた家のそばを国鉄の路線が走っていて、あの電車に乗ってどこかに-他の人と同じように-旅行に行きたいなあって考えていたこともあった。だからというわけじゃないけれど、全英連の全国大会で列車や飛行機で出かけるとき、旅行(移動)することは基本的に嫌いじゃない。好きな方である。
 仕事や全英連の全国研、個人の旅行で日本各地に出かけているけど、まだ、北は青森までしか行ったことがない。津軽海峡を渡った北海道で、JR北海道がレールも走れるし、道路も走れる車両を作っていることは知っていた。名前はDMV。何の省略形なのかなって興味も持っていた。
 そのDMVが、2月1日毎日新聞で取り上げられていた。それによると、DMVが2006年度中に営業運転を始めるらしい。DMVはデュアル・モード・ビークル(Dual Mode Vehicle)の頭文字だとわかった。

 記事の中に開発を指揮したJR北海道の技術担当副社長のコメントが出ていた。
 「当時は重量のある鉄道車両を道路を走らせる発想で、タイヤがもたなかった。周辺技術も未熟だった」
 20世紀初めにイギリスが試作(さすが鉄道の元祖)、日本でも旧国鉄が開発を試みた。いずれも失敗。(へ~)

 軽いバスを線路に乗せるという従来とは逆の発想で、'02年開発着手、'03年春に試作1号車が完成。全長7.3mで乗客17人乗り。線路では四つの鉄輪を油圧で下ろして時速約70kmで走行可能。連結もできる。道路にでは鉄輪を引き込み、わずか10秒でバスに変身。

 何か、子ども番組の変形ロボットのように変身するんだね。北海道のように冬の厳しいところで走行実験をしていれば、日本中どこでもOKなのだろう。

*****

 DMVは1両2000万円/ディーゼル車の7分の1で、燃費は4分の1。車重も7分の1。軽いので線路保守の負担が軽減できる。
 いいことばかりかというとそうでもないようだ。それは、このDMVが法律・規則上何ものなのかということ。自動車(バス)なのか鉄道車両なのかによって、基準が違うためだ。-もっともだ-たとえば、鉄道車両はトンネル火災に備えてシートや塗料を燃えにくい素材にする基準があるそうだ。

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 でも、これ、北海道以外でニーズがあるのかな。。。
 記事を読むとあるようだ。過疎地の鉄道利用者減はこれから一層深刻になるとみられる。「それでも鉄道が必要という地域の皆さんがどんな工夫で交通網を残すのか、DMVは一つの提案」という開発者のコメントが出ていた。そうかもしれない。去年出かけた岐阜市も路面電車が廃止になり、自動車一辺倒だそうだ。こんなところに活躍の場所があるのかもしれない。

 そんなことを考えました。


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