先生になる前、今から考えると信じがたいことだが、先生の仕事として採点にあこがれていたことがある。
採用試験で、すでに講師をしながら、試験を受けに来ている人と知り合いになり、採点の話を聞いた。なんだかわからないけど、「テスト採点、いいなぁ~」なんて感じていた。本当におバカなこと。いま考えると赤面ものである。疲れる仕事なのに。
やっぱり採点をするのは、先生の特権くらいに感じていたのかな。
それとも、自分が教えたことがどの程度生徒の頭に残るのか、知ることができるとでも感じていたのかな。
採用試験に合格し、曲がりなりにも先生と呼ばれるようになって、二つとも違うことに気づくのにそんなに時間はかからなかった。
僕は定年退職まであとどのくらいの考査を採点するのかな。あといくつくらい○×△をつけるのかな。そんなことを考えた。
今年は持ちクラス6クラス、おおよそ240名の生徒。定期考査5回で1200枚とするか。仮に一つ1点の問題を作っていたとして、120,000個の○×。。。 それに勤続年数を掛けてみる。38年.... そのほか小テスト、課題テスト、レポート....
考えるのやめよっと。
火曜日、成績会議だ。
もうすぐ夏休み。