8日、インターネットを見たら、代々木アニメーション学院が民事再生法を申請したとあった。負債総学が約22億円。
この「学校」は僕の住んでいる大宮にもある。
毎日新聞の「まんたんウェブ」(という名前のサイト)によれば、生徒数減少と競合する学校の増加により、競争が激化。1998年4月期に年間売上げ77億円が、2005年4月期には50億円に減少。生徒募集のため学納金の値下げを行ったが、うまくいかなかったようだ。確か、学納金(授業料)の不当表示などのトラブルもあったと記憶している。
高校の教師ならば、(ほぼ)全員が知っていることだが、代々木アニメーション学院は、いわゆる学校教育法による「学校」、でも「専門学校」でもない。記事を見てもわかることだが、「代々木アニメーション学院」を運営するのは「代々木ライブ・アニメション」である。「まんたんウェブ」によれば、「代々木ライブ・アニメーション」が株式会社かどうかはっきりしないが、少なくとも学校法人ではない。その証拠に「社長」が存在する。学校法人の会計には「年間売上」はない。
報道によれば、民事再生法を申請した代アニの申請代理人の原田敬三弁護士によると、学校運営を継続するため、民事再生法適用を申請したそうだ。在校生の今年度の授業や、来年度の新入生募集も引き続き行うというのだがどうだろうか。少なくとも、まともに考えれば、同規模(全国で10校以上)を維持するのは無理だろう。
現在受け持っている3年生は、この「学校」への進学希望はいなかったと思ったが、話題にはしておかなければと思う。