職業病だと思っていただきたい。
通勤途中に、とある政党の政治家さんが街頭宣伝活動(ビラ配り)をしていた。衆議院解散総選挙が現実のものになりつつある中で、かなり気合いの入った感じだった。そばに、その方の幟が立っていた。そこに染め抜かれていた*英文が今日のエントリである。
I Can Do.
実にわかりやすい。シンプルなスローガンのように思えるのだが、ちょっと待てよ。これは英語だろうか。
doは一般動詞である。通常他動詞(目的語が必要)ではないだろうか。これ、このまま英語人に読ませたら、顔に「?」が浮かぶのではないか。政治家なのに、「何ができるのか、具体的にはかいてありません」みたいなことを宣言するなんて、悪い冗談としか思えないだろう。一応、同僚にも確認したが、やっぱり*だという意見がほとんどである。
I can do ___.
じゃ、ないのか。
間違えるのはイヤなので、doに自動詞があるかどうかチェックしてみた。まずいつものMerriam-Webster OnLineでによれば、、、
intransitive verb
1: act, behave
2 a: get along, fare b: to carry on business or affairs : manage
3: to take place : happen
以下全部で9例。
でも、1.は「活動する、振る舞う」の意味。as+S+Vを伴っている。2.は「学校の成績がいい」の意味で、副詞wellをともなっている。やっぱり、do単独で.があるのは自動詞でも無理のように思えた。
旺文社のLEXISでも調べてみたが、やっぱり似たようなもの。
ねえ、〇〇党の〇〇先生。簡単な英語を使うのはいいが、authenticなものでないと、受験生(中学3年生)が、覚えちゃうとまずいんだけどな。
* 非文