今年も日本私学振興・共催事業団による大学の入学志願動向調査が発表になった。
読売のまとめによれば、
①私大の46.5%が定員割れ、短期大学は69.1%で過去最高(最悪)
平成20年度は、私大47.1%、短期大学は67.2%
調査対象5月1日現在で580校ある4年制私大のうち、通信教育のみの大学、株式会社立大学、募集停止の大学を除く570校校について今年度の入学状況を集計。265大学が定員割れ、短期大学は380校のうち356校を集計したところ、246短大が定員割れ。
②1989年度の定員割れ、4年制私大は3.9%、短期大学が6.7%
大学:2001年度・30%、2006年度・40%
短大:1999年度・50%、2007年度・60%超
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新聞記事を信用しないわけではないが、やはり原本を読まないといけないので、事業団のウェブサイトからDL、進路指導部で回し読み、検討した。
p.10から地域別の進学同校がまとめられている。入学定員充足率。過去5年間。以下同じ。
関東地方(埼玉、千葉、東京、神奈川をのぞく)
100.60、96.23、91.53、91.45、96.00
埼玉県
116.76、110.77、112.26、110.07、113.10
千葉県
110.57、102.89、103.48、95.71、94.37
東京都
114.15、113.62、117.56、116.25、114.05
神奈川県
113.12、107.99、108.28、102.51、103.07
関東地方に分類されているものは、茨城・栃木・群馬三県なのだが、実は充足率は前年度よりもよい。全国のデータを見ると、地方でも充足率は微増の地域がある。経済不況もあり、地元志向(下宿できない)のためだろうか。
千葉県が2年連続で100%を切っている。同じ東京圏(東京隣接県)なのに、埼玉県と神奈川県は100%超えている。政令指定都市千葉市を始め、大きな街も多い。東京都内の大学(特に23区)への通学時間はびっくりするほど違うわけではないので、いわゆるストロー現象で、東京に吸い取られているとも思えない。何で千葉県だけが未充足なのかな。やっぱり、充足している大学とそうでない大学の差が激しいのかな。100%割っているところは、ものすごく割っているとか。。。
…何故なんだろう。